「自民党は、中道から右派まで幅広い人脈を集めてこそ、安定的に政権を担ってきた」
2006年9月の総裁選で敗れて以降、一歩引いた位置から安倍政権を見てきた谷垣氏は、こう語ると、安倍政権のナショナリスト色に懸念を表明した。また、大宏池会から津島派までを含めた幅広い層のハト派の結集を念頭に置いた上での政権取りに意欲を見せた。
谷垣氏はまた、7月の参議院選挙の結果を見た上で、自らの身の振り方を決めると語り、選挙結果次第では政権取りに打って出る可能性を示唆した。
安倍氏が参院選の争点にしたい意向を表明している憲法改正については、現状では時期尚早との考えを明らかにした。
電撃的中国、韓国訪問に始まる外交政策から、格差是正に、財政再建問題、憲法改正問題、ライブドア事件、司法制度改革まで、安倍政権の半年間の評価と今後の展望を、ポスト安部の最有力候補の一人と目される谷垣氏に問うた。
谷垣 禎一たにがき さだかず
(衆議院議員)
1945年京都府生まれ。72年東京大学法学部卒。弁護士を経て、83年衆院初当選。科学技術庁長官、金融再生委員会委員長、財務大臣などを歴任。06年9月の党総裁選で立候補するも落選(3位)。現在、党総務。当選9回(京都5区)。