永田町コンフィデンシャル
保守王国鹿児島にみる自民党支配の終焉
永田町コンフィデンシャル 第11回(2007年08月15日)
保守王国鹿児島にみる自民党支配の終焉
ゲスト:川内博史氏(衆議院議員)
 鹿児島県の比例区選出の川内博史氏は、未だかつて選挙区で当選を果たしたことがない。過去4回はいずれも、比例区からの当選だった。「初当選したころは、半径200キロ以内に民主党議員がいなかった」というほど、保守王国・鹿児島の壁は厚かった。しかし、今回の参院選で、鹿児島選挙区では、自民党現職に民主党の新人候補が、あと3000票までに迫り、川内氏は、有権者の大きな変化を肌で感じたという。
 自民党側からは「自らの失点によるもの」という反省が聞こえてくるが、それは都合のいい解釈でしかないと川内氏は主張する。小泉政権が推し進めた構造改革による痛みは、地方ほど激しく、鹿児島県内の有権者からは「誰のための改革なのか?」という疑問がわき上がっていた。本来ならば、小泉内閣から政権を引き継いだ安倍首相は、もっと地方の実情を顧みるべきだったが、それを実行することも、選挙の争点に据えることもなかった。格差是正を訴え続けた民主党が選択肢として浮上するのは当然だった。保守王国・鹿児島でさえも起きている、二大政党としての民主党への信頼と期待を次につなげるために、来るべき国会では気を引き締めて当たらねばならないと自戒する。
 また、「真の保守」を自認する川内氏にとっては、安倍内閣が主張する「改憲」は危うくてとても賛成できるものではないと言う。国民は、憲法に規定された「平和主義」を支持しているはずだ。しかし、憲法の前文と9条を変えれば、「平和主義」が変質する。それで、国民の賛意は得られるだろうか?例えば、生活保護問題や障害者自立支援法についても、政府として、憲法25条の「生存権」を保障したとはいえない。そういう違憲状態を放置しておいて、改憲というのは虫が良すぎるのではないかと川内氏は指摘する。
 今回は政策通として鳴らす民主党の川内氏から、参院で第一党に躍り出て勢いにのる民主党の今後の課題などを聞いた。
川内 博史かわうち ひろし
(衆議院議員)
1961年鹿児島県生まれ。86年早稲田大学政治経済学部卒。大和銀行を経て、88年「大月ホテル」取締役就任。コンピューターコンサルタント会社役員を経て、93年、衆院選に出馬するが落選。96年、衆院初当選(民主党)。沖縄及び北方問題に関する特別委員会委員長。当選4回(鹿児島1区)。
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