柴山昌彦氏は、04年、自民党としては異例の全国公募で選ばれ、衆議院埼玉第8区の補欠選挙の立候補者として、厳しい選挙戦を戦い抜いた。わずか1ヶ月の準備期間で飛び込んだ選挙戦は、当時幹事長だった安倍総理の面子をかけた戦いでもあった。あれから3年、現在2期目の柴山氏は、若手議員のホープとして、党内外からも注目される存在となっている。
7月の参議院選中、柴山氏は、遊説局長として、安部総理とともに全国を駆け巡った。だが、05年夏の衆議院選に比べると、有権者の関心の低さに驚いたという。演説に立っても、振り返ってくれない人々や、受け取ってもらえないビラに、逆風をひしひしと感じながら、自民党がかつてない危機に直面していることを悟ったという。
参議院選の敗因としては、年金問題から相次ぐ閣僚の不祥事まで、認識の甘さと対策が後手後手に回ったことをあげる。また、事務所費問題や失言問題などをめぐり、「このぐらいなら大丈夫だ」と高をくくっている議員が多く、国民感情との間に大きな乖離が生じていたと言う。
柴山氏は、中選挙区制時代から当選をしている中堅・ベテラン議員の間には、まだ小選挙区制の怖さを実感できていない人が多いようだとも言う。いくら選挙運動をがんばっても、得票数が1票でも上回らなければ、すべて死票になるのが小選挙区制だ。郵政選挙の圧勝と、先の参議院選での惨敗が、たった2年の間に起きている現実を直視し、地方組織を地道に建て直していくしかないと、柴山氏は熱く語る。
60以上の部会や議連に加わっている勉強熱心な柴山氏と、憲法改正の問題から、今後の国会運営までを、じっくり聞いた。
柴山 昌彦しばやま まさひこ
(衆議院議員)
1965年愛知県生まれ。90年東京大学法学部卒。住友不動産を経て、99年司法試験合格。01年弁護士登録。04年、衆院初当選(自民党)。当選2回。
憲法改正の話の手続きについては、まず憲法の位置づけを「国民が守るもの(法律の延長)」なのか、そうではなく「憲法は国民から政府への命令」なのかを投票ではっきりさせるべきだと思います。
結局、ここの基本部分が曖昧なまま、議論が進んでいるので、議員間でも、国民間でも、憲法の話が不毛なものになりがちなのでは?
まず、政治家側で憲法改正を話し合っている人たちで、この件の統一見解を持って欲しい、そしてそれを国民にも周知するべき。
議員ご本人もおっしゃってましたが、政治家側も、国民に判断するための(出来るだけ色の付いていない事が好ましい)情報(材料)をろくに与えない、そういう努力もしていないでおいて、「国民は情報に流されやすい」とか言うのはいかがなものかと感じました。
しかし、それはどちらかというと、その情報に流されやすい状態(判断材料の少ない状態)においておいた方が、選挙で有利とみていたから、それを放置している感が強いのではないでしょうか?
結局、理念はあるが、選挙で当選するという「背に腹は代えられん」かのような大義名分で、ご立派な理念が置き去りにされるような政治家は、信用できませんし、はなからその位置にいる実力がなかった人材だと思う。
個人では簡単なことでも、大きな組織の中で何事かを成すのは大変なことなのは分かりますが、そういうことが出来る、やる人材だからこそ、いろいろ厚遇されてその位置にいるはずでは?