鈴木馨祐衆議院議員は05年郵政選挙で当選した小泉チルドレンの中でも、政策通との評判が高い。その鈴木氏は先月、『地球温暖化 独裁国家中国の「罪」』を出版し、地球環境問題について日本には技術的にまだできることが多くあると主張している。
公害対策先進国であり、省エネルギー大国でもある日本が、技術面で協力できる点は多く、中国にとってのメリットを丁寧に説得すれば、現在中国が参加を拒んでいるさまざまな国際的な枠組み作りへ引き込むことも十分可能だと、鈴木氏は中国の環境問題について楽観的な見方を示す。
鈴木氏はまた、環境問題は被害に気づいた時はすでに手遅れになっている可能性が高い点を強調する。日本の有権者も産業界も、環境対策のために日々の生活や経済活動や制約を受けることに対して抵抗が強いが、それだからこそ、政治の出番があるというのが鈴木氏の持論だ。
大学卒業後キャリア官僚として働いた経験を持つ鈴木氏は、官僚の最大の問題点は、過度な縄張り意識が生むセクショナリズムと、その悪影響が政治にまで及んでいることにあると指摘する。
例えば、国会へ提出される法案は、事前に自民党内で意見集約が行われるが、このプロセス自体が族議員によって霞ヶ関のセクショナリズムを反映しており、政治家は自分の利益を代表してくれる省庁の意向を受けた発言を行っている。これが、官僚のセクショナリズムが政治にまで及んでいる最たる実例だと鈴木氏は言う。
そして、その政官の癒着関係を切り離すためには、小泉改革が身をもって示したような、総理の強いリーダーシップが不可欠になると指摘する鈴木氏は、党内では、此度の内閣改造で幹事長になり、ポスト福田の一番手につけたと言われる麻生太郎氏のグループに属している。
その鈴木氏に、自身の官僚経験に基づく官僚操縦の方法から、麻生氏の次の動きや政界再編の可能性についてまで、幅広いテーマをぶつけてみた。
鈴木 馨祐すずき けいすけ
(自民党・衆議院議員)
1977年東京都生まれ。99年東京大学法学部卒業。同年大蔵省入省。01年ジョージタウン大学外交大学院フェローとして留学。ニューヨーク総領事館副領事、厚生労働省を経て、05年退官。05年衆院初当選(自由民主党)。当選1回(比例南関東ブロック)。