野党が過半数を占める参議院で、年金問題などで積極的な発言を繰り返している蓮舫議員は、ねじれ国会が民主党にとって与党になる準備のための良い経験の場になっていると語る。
年金保険料を給付以外の使途で使うことを禁じた年金保険料流用禁止法案が昨年秋に参議院で可決されたが、同法案の提出議員の1人が蓮舫氏だった。法案の趣旨説明などを実際に経験し、「批判のしっ放しが何も解決しないということが痛いほど分かった」と語る蓮舫氏は、衆議院に送付されたまま、審議が一向に進まない同法案の先行きを危惧する。法案が動かず、年金制度への信頼が回復しないと、今後も未納者が増え続け、制度が持続できなくなるからだ。
しかし、4年前の初当選以来4人の首相に対して質問に立ったがその4人の中では麻生首相がもっとも年金問題に対する関心が低いと語り、麻生首相のもとでは多くの問題を抱える年金制度の改善は期待できそうもないと、年金問題については悲観的な見通しを示す。
次期衆院選で民主党が公約として掲げている子供手当てや農家への戸別所得補償制度に対して、財源の裏付けがなく、無責任な政策だとの批判が与党から出ていることについては、民主党は予算を組み替えることで財源を捻出できると主張し、総額で2兆円の定額給付金の支給を決めた麻生政権こそ、その財源を示していないと反論する。
また、蓮舫氏は、民主党政権では官僚の能力を活かしながら政治が行政をコントロールしていく方針を明らかにし、既に党内で政権交代後を視野に、各省庁における局長級以上の人選を始めていることも明らかにした。
蓮 舫れんほう
(民主党・参議院議員)
1967年東京都生まれ。90年青山学院大学法学部卒。85年台湾籍から帰化。タレント、ニュースキャスターなどを経て、04年参議院初当選(民主党)。現在、厚生労働委員会理事、党ネクスト年金担当副大臣、党政策調査副会長。当選参院1回(東京選挙区)。