永田町コンフィデンシャル
若者の声を政治に届けたい
永田町コンフィデンシャル 第21回(2008年07月08日)
若者の声を政治に届けたい
ゲスト:松浪健太氏(自民党・厚生労働大臣政務官)
 松浪健太氏は、叔父の松浪健太郎文部科学副大臣をはじめ、親族に政治家が多い環境で育った。健太という名前も、市議会議員だった祖父が、覚えやすい名前が選挙に有利との理由から名づけたそうだ。新聞記者を経て、政界にうって出た松浪氏は、当選2回の若手ながら、昨年の安倍内閣から厚生労働政務官に起用され、消えた年金問題やC型肝炎薬害訴訟、後期高齢者医療制度などに奔走する桝添要一厚生労働大臣を支えてきた。また、先日、『福田総理を囲む若手中堅有志の会』の席では、福田康夫総理大臣に後期高齢者医療制度の見直しが拙速過ぎると直言し、筋を通す若手として注目を集めた。
 現在36歳の松浪氏は、少子高齢化が進む日本において若者の声が、政治には届きにくくなっていることを問題視する。20代と70代の人口はほぼ同数だが、選挙の投票率が20代の35%に比べて、70代は70%と2倍の差が出ているためだ。投票率が低いために影響力が低下し、影響力が無いために、ますます投票する動機付けが起きなくなるという悪循環だ。
 後期高齢者医療制度も、将来の若者の医療費負担を減らす目的で制度設計が行われたものだったと、松浪氏は制度そのものは評価する。しかし、それを説明不足による混乱や、沖縄県議会選での敗北を理由に、たった2ヶ月間で撤回した上に、見直し案も、総理からの命令を受けて、拙速にまとめてしまった。松浪氏があえて、総理に直言した理由は、党内のプロジェクトチーム(PT)が提出した案が、数回の議論だけでまとまった実情を、総理に知ってほしかったからだと語る。
 日本の将来を考えれば、高齢者の医療費負担問題以外にも、改革が必要な分野は多い。現在、政治には高齢者の声が反映しやすくなっているが、松浪氏はサイレントマイノリティーになっている若者の声を、松浪氏自身が「ノイジーマイノリティー」となって、国会に届け、政策として実現していくことが、政治家としての自分の役割だと考えていると語る。
 若者の代弁者を自任する松浪氏は自民党内には、政策上の対立と並んで世代間の対立の存在を認める。世代対立では、民主党の若手には政策的にも近い人が多いとも言う松浪氏は、政界再編の際に世代間対立も一つの要素になる可能性が大きいと語る。
 自民党若手の中にあってその行動力と政策通で鳴らす松浪氏に、厚労問題、道州制、そして、政界再編の可能性まで幅広いテーマをぶつけてみた。
松浪 健太まつなみ けんた
(自民党・衆議院議員)
1971年大阪府生まれ。98年早稲田大学商学部卒業。同年産経新聞入社。社会部記者を経て、02年退社。03年衆院初当選(自由民主党)。07年より厚生労働政務官。当選2回(大阪10区)
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