マル激トーク・オン・ディマンド 第408回(2009年01月31日)
それでも裁判員制度は必要だ
ゲスト:河合幹雄氏(桐蔭横浜大学教授)
賛成、反対の双方のゲストをそれぞれ招き、2回シリーズでお送りしている裁判員制度の再検証企画。裁判員制度に反対する新潟大学大学院教授の西野喜一氏を招いての第1回目(第398回・08年11月15日放送)に続き、2回目となる今回は、裁判員制度の導入を支持する法社会学者の河合幹雄氏を招いて、なぜ氏がさまざまな問題点が指摘される裁判員制度の導入を支持しているのかを中心に議論した。
河合氏は、刑事司法という狭い範囲ではなく、日本の民主主義全体のメリットを考えたときに、裁判員制度は必要との考えを示す。氏は、現在の日本の最大の問題は、市民一人一人が社会を支えているという自覚に欠けていることであるとの考えを示した上で、裁判員制度の導入によって、市民が否が応でも社会参加を強いられれば、それはひいては日本の民主主義の成長に寄与するだろうという考え方を示す。
指摘されている裁判員制度の様々な問題点について河合氏は、かなりの部分が運用次第のため、それほど懸念には値しないとの考えを示す。例えば、裁判員制度を導入すると、情緒に流された判決が出やすくなるため、これまでの判例を無視した重罰化の流れが進むのではないかとの懸念については、日本人の気質として、普段はいい加減そうに見える人でも、裁判員に選ばれれば非常に真面目に取り組むので心配はないだろうと言う。そのため、とんでもない判決が出るよりも、むしろ旧来の制度よりも無罪が多くなる「弊害」を懸念すべきだと言う。
また、透明性を欠いた公判前整理手続や、厳しい守秘義務については、裁判員制度の対象となる殺人事件などは年間で約3000件あるが、被告人が犯行を否認し事実が争われる事件は少ないことを指摘した上で、事実が争われない裁判では、公判前整理手続は重要とならないとの見方を示す。また、裁判員に課せられた厳しい守秘義務についても、詳細が決められていないため、これも運用次第では問題になり得るが、それほど懸念には値しないとの立場を取る。しかし、もしも本当に問題があれば、裁判員は守秘義務を破ってでも民主主義のために声をあげるべきと河合氏は語る。
河合氏は、裁判員の感情に影響を与える可能性のある被害者の裁判への参加制度には問題があるとの考えを示す。総論で導入に賛成の河合氏から見ても、各論レベルでは裁判員制度にはまだかなり改善の余地は残されているようだ。また、運用次第でやってみなければわからないという部分がかなり多いことも見えてきた。
それでも裁判員制度は必要との立場を取る河合氏に、制度導入の経緯も含め、ここまで明らかになった裁判員制度の問題点をぶつけた。
(今週は5金にあたりますが、1月は第一週目の放送をお休みしたため、通常の放送を行います。)
- かんぽの宿、オリックスへの一括譲渡見直し
- ネット書き込みで名誉毀損、逆転有罪
マル激トーク・オン・ディマンド第398回(2008年11月15日)
今あらためて問う、この裁判員制度で本当にいいのか
ゲスト:西野喜一氏(新潟大学大学院教授)
マル激トーク・オン・ディマンド 第332回(2007年08月10日)
見えてきた裁判員制度の危うい実態
ゲスト:保坂 展人氏(衆議院議員)
インタビューズ (2008年11月11日)
人が人を裁くとはどういうことか 作家・高村薫氏インタビュー
インタビューズ (2008年11月13日)
今の裁判制度のままでは市民の信頼を得られない
一橋大学大学院後藤昭教授インタビュー
インタビューズ (2008年11月14日)
裁判員制度は現行司法制度の問題を解決できない
梓澤和幸弁護士インタビュー
河合 幹雄かわい みきお
(桐蔭横浜大学法学部教授)
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1960年奈良県生まれ。82年京都大学理学部生物系卒業。京都大学文学部聴講生、86年京都大学大学院法学研究科修士課程修了。法学修士。パリ第二大学博士課程留学を経て、91年京都大学大学院法学研究科博士課程修了。同年京都大学法学部助手を経て、93年より現職。専門は法社会学。著書に『安全神話崩壊のパラドックス』。 |
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この記事へのコメント
私が今回の放送を視聴して感じた問題点は大きく以下の2つ
? 制度の実施に(実質的な)何らかの利点はあるのか
この点河合氏は、裁判への市民参加による意識の変革→民主主義の成長(促進?)を利点として重視しているようだが、現状政治(を含む公的な活動一般?)における当事者意識が低いとされる日本人を、ごく短期間で一件限りの裁判(しかも事実関係を争う事件は少なく、審理はごく簡略化されている)に参加させることでそんなに変えることができるものなのか、具体的な説明がなされず説得力に乏しい。
? 制度の実施に一定の利点が認められるとして、それはもたらされうる不利益を甘受してまでなされるべきものなのか
裁判員にかかる諸々の負担、誤審による被告人の不利益(少数でも深刻な人権侵害となりうる)、司法への信頼の低下…。
残念ながらこのような不利益がもたらされる蓋然性は少なくないと考えられる(存在氏の指摘からも読み取れるとおり、河合氏は一部これらを認め、一部はそもそも不利益にならないなどとしているが、説得的な反論はなされなかったように思われる)。
最終的には価値判断の問題に帰着するが、個人的にはもたらされうる利点に比べてもたらされうる不利益が遥かに深刻で重大であって、これなら抜本的見直しまたは廃止してほしいなー、という感想を持った。
腐りかけ卵 |
2009年04月18日 05:04
神保先生お願いしますよ。斎藤さん突然司会任された感じで、論点把握ができてなくて議論が深まらなかったですよ。取材した人が司会やらないと。
無記名 |
2009年04月12日 19:12
法律論、宗教論、日本人論、哲学、国家論など。裁判員制度について論ずるとき様々な要素が入り乱れて結局は結論だせずの、現状維持がベター(裁判員制度廃止)が望ましかったのかな。完全無欠の制度はないと思うのと、個人の立場信条が表面化しやすいことで、コミュニケーションが充実するは大変意義があると思う。だからこの制度に賛成するが、私自身もそうだが、賛否に揺れ動く流動的な人は多いと思う。やる以上は常に国民の関心事になっていて欲しいし、議論を戦わせ続けて欲しい。この制度がスタートすることにより得れる激しい論争に価値があり、流動的なひとは法律論、歴史観、民主主義など改めて自分自身に問い直すいい機会かもしれない。失敗からでも何かを学べると思う。
35歳 無職 |
2009年03月23日 14:58
河合幹雄先生自身、致し方なく裁判員制度に乗り出した旨が、
先日、読ませていただいた『安全神話崩壊のパラドックス』から想像できました。
起訴猶予で釈放された者や、刑務所を出た者の世話を担ってきたのは、
『安全神話崩壊のパラドックス』で紹介された「現場の鬼」・・・
「現場の鬼」の退潮を不可避だと憂う河合幹雄先生の
「一般の人は・・・何の役にも立っていない(PART1 47′40″)」という言葉の重さ・・・。
司法界の現状把握・・・
河合幹雄先生
「物凄く能力の高すぎる人を集めすぎですね、司法界はそもそも・・・(PART1 30′00″)」
「もちろん、これでホントにエライ人かは別の話・・・(PART1 30′30″)」
宮台真司先生
「ほとんど尊敬できる判事はいなかった(PART1 47′40″)」
「感情的な判事、訳の分からんことを言っとる検事、酔っ払ってるんじゃないかって思える弁護士」
そう言えば、好んで保護司をしていた私の父も、
寝たきりにも関わらず、勲章欲しさに保護司として登録している先輩を嗤ってました。
情報公開・・・知りたければ分かる仕組みになっていれば十分なのか?
宮台真司先生「(何かと言うとお任せで、参加したがらない)日本人、大丈夫なのか?(PART1 61′20″)」
河合幹雄先生「じっくり行かな、仕様がない(PART1 63′30″)」
『安全神話崩壊のパラドックス』を既読か否かで、
少々灰汁の強い河合幹雄先生に対する心証が変わってしまうこと請け合いです。
沈思黙考 |
2009年03月15日 03:35
今更だけど、河合氏の言う事、ストレートに真顔で受けちゃだめでしょ。言葉の表面と、奥にあるインテンションは全く別ものなのが、結構分かり易いでしょこの放送は。
ボンちゃん |
2009年02月07日 02:13
しかし民主主義ってそれほど信頼できるスローガンか?
まず根本的にそれが納得できない。
なぜ刑事事件から入ってしまうのかもわからない。
どうも、地から足が浮いているように思える…
一般人が何もしていないのはそうなのだろうけれど、自殺という殺人なら近くにも大勢いる。
その方向への日本国民の努力、秩序のための忍耐。そういうものを民度が低いと切って捨てるのは許せない。
それこそがこの国の良好な治安のベースではないのか?
礼儀正しさが突然湧いてくると思わないでほしい。
それこそがたった一人で現す尊厳の形だと思う。
匿名 |
2009年02月05日 21:31
司法意志を梃子にして政治規範・社会規範を変えていくという発想は、近代国家の生成史からみれば、一番やっちゃいけないことでして(この番組でいつも言われる行政権力への牽制以上に、実は司法権力の恣意性の抑制こそが肝要な点)、そういう近代国家論のイロハを間違えていても、人々を<なるほど>と思わせる議論の「明快」さは、ほんとうにうさんくさいなあw、という今回でした
wiring |
2009年02月05日 00:06
印象に残ったのは、唯一、起訴された時点で日本人として終わっているという話。
子供におもしろおかしく言って聞かせてるみたいだ。
しかたがないか。
いまさら反対しても何にもならない。
裁判員から排除されるだけ。
裁判員忌避された時点で日本人として終わってるんだよ。
戦術論としては、むしろ、裁判員に選んでもらってから、ぶっ壊すことを考えた方がいいんじゃないか?
それにしても、宮台の変わり身の速いこと!
予備軍 |
2009年02月04日 22:57
今回の放送を見てから、見てなかった西野さんの分を見ました。双方の立場からのご意見を伺うことで、裁判員制度にはあまり関心がなかったのですが、問題点が立体的に捉えることができたような気がします。
最後まで気になったのは、この制度の導入の本意です。それから、宮台さんが最後で述べていた、守秘義務があるなかで、誰がどのようにこの制度の効果や問題をチェックするのか。そして、裁判員になれる人(恵まれた労働者か無職者)と被告(「日本人として終わり」との階層差。ふつうよりちょっと恵まれた人が、ケガレラインに直に接触することの社会的影響が、出てくるのか出てこないのか。
どうやらウォッチは容易ではなさそうですが、なりゆきを見守る気持ちは持ち続けようと思いました。
gikkuri |
2009年02月04日 10:07
両者の意見を聞くというのはトテモ知的興奮を掻きたてられました。
他分野でも、そういう企画をしていただけたら、いいなぁと思います。
例えば環境について、最近、いろんな異論が出ていると思いますし、政治然り他も然り。
二項対立が言いというわけではないですが、専門でない分野についてはその方が理解しやすかったです。
こぴ |
2009年02月04日 07:50
2回見たけど、やっぱ、わからんな。正直、見たことも会ったこともない殺人犯人に、あんたは5年とかあんたは10年とか決める事に参加するのに何の意味があるんだ? だからあんたらプロにまかせてるんじゃないの。
masabou |
2009年02月04日 07:45
私は行政訴訟裁判こそ国民は参加すべきと考える賛成論者です。
原則として国民→憲法→国→法令→国民 の関係が成り立っています。
ここで国は三権分立と言われていますが、司法は抽象的違憲審査権を持たない事、内閣が議員内閣制である事、また、最高裁の判事を内閣が任命できる事、から厳密に言えば、立法が上位と言えます。ところが問題は事務次官会議で決まった事を閣議で追認するのが慣例である事、国会で成立した法が官僚により微妙に書き換えられる事であり、結果として実態が官僚内閣制になっている事です。
これは官僚が国民により選任されていない事を考えれば、民主主義国家としての正統性が揺らぎかねない事態です。
また、結果として起こる政府の失政や不作為を正す事は選挙、最高裁判事の国民審査だけでは全く不十分です。
この立場から考えると、司法が揺らぐのは社会の流動性が高まったからというより、国民の利害に反する、失政や不作為が多々みられるようになったと考える方に妥当性があります。
故に刑事事件、しかも特異な事件のみに関わらせて司法の正当性を回復させようという試みは全くの検討はずれです。しかも国民性を考慮せず、一方的に警察、刑務所制度を誇る河合氏は徹底したリアリストというよりは、単なるオッチョコチョイというのが相応しいのです。
まぐ |
2009年02月04日 00:26
存在 | 2009年02月01日 23:06 の続きです。やっと終わった。
・裁判員制度が成功するために整備しなければならない前提条件が多すぎる。どう整備するか。(宮台氏)⇒司法の役割は大きい(1時間7分15秒〜)←的外れ。もしくは話のすり替え。
・お上に民主化を促されるのは筋違い(斉藤氏)⇒立憲革命は人権弾圧の結果である。人権弾圧するよりまし(1時間10分〜)←ダウト。極端な例で誤魔化している。それはどんな制度でもフランス革命前よりましでしょう。とすれば、人権弾圧よりかすかにましな程度の制度を作ってまで日本国民を民主化する必要性はどこにあるのでしょう。
・制度設計の時点で妥協の産物になり、メリットは失われている(斉藤氏)⇒確かに刑法学者は蚊帳の外(1時間12分45秒)←的外れ。もしくはすり替え。
・司法三者に促される民主主義なんてやだ(斉藤氏)⇒司法の役割は大きいはずだが、機能していなかった(1時間14分30秒〜)←欺瞞。噛み合ってない。
・参加できる余裕のある人とない人で不公平が生じる(斉藤氏)⇒大企業の人を想定しているのは事実です(1時間17分〜)←言っちゃった?⇒制度を走らせることから逆算しました←勇み足だと。
・似たような価値観の人が裁判員になる(斉藤氏)⇒……それは避けられない(1時間18分59秒〜)
・今の制度案が曖昧。司法の権威が揺らぐ(宮台氏)⇒がんばってます(1時間21分55秒〜)
・制度の説明が少ない(宮台氏)⇒説明不足。隠蔽体質がある(1時間24分10秒〜)
-----後編-----
・守秘義務あるから問題点が表に出ない⇒ひどければ誰か暴露する。フランス人みたいに日本人も勇気を持て(3分45秒〜)←ダウト。制度の問題を日本人の心の問題に置き換えている。懲役6ヶ月以下、罰金50万以下ですよ。執行猶予ついても前科者にはなるし、実刑になれば、河合氏いわく日本人として終わりでしょ。日本社会ではハードル高すぎ。フランス人の例で誤魔化している。
・公判前整理手続きが密室化する等⇒国民にどこまで見せるか試行錯誤の段階。例えばバラバラ遺体の写真(6分〜)←ダウト。問題は無罪証拠がスルーされることでしょ。グロテスクな写真の例で誤魔化している。
・制度がうまく機能しているか誰がモニターするのか(宮台氏)⇒司法は閉じられている。研究者も傍観者ではない(9分30秒)←モニター方法ないんですね。
・量刑がブレる⇒重大でない。懲役食らった時点で日本人として終わってる(11分25秒〜)←詭弁。存在 | 2009年02月01日 14:39 参照。
・二審で一審を心理的に覆しにくくなる(宮台氏)⇒司法は一件一件丁寧に見るから上訴の数の話はしてはいけない(12分〜)←ダウト。話のすり替え。控訴審判決という出口の問題を、控訴するかどうかという入口の問題に置き換えている。
・被害者参加制度は裁判員の感情に影響する⇒家族殺がほとんどだから被害者はほとんど加害者。戦争で家族を亡くすのは当然だから、被害者は笑って生活できるようになるのが正しい。被害者のための制度ではない。白黒つける段階で被害者出すのはアメリカで違憲の疑いあり(12分30秒〜)⇒法廷の場でケガレの部分をどこまで見せるか考えなければならない。
・河合氏の著書のデータを裁判官は知ってるか(宮台氏)⇒量刑、捜査段階は詳しい。刑務所はまあ知ってる。刑務所出てからは知らない(19分45秒〜)
以上です。
存在 |
2009年02月03日 21:47
人権感覚を研ぐという発言は印象的でした。
何で製造業での派遣が合法であることに黙っているんだ?という感覚と、チベット問題で英仏の市民がデモや直接行動することを「暴力的」だと感じる感覚。それを(なんとしても、今すぐ)変えなきゃという感覚と、上に言われてまで変わりたくないという感覚や、今のままでいいんだという感覚。
答えはすぐ出るものではなさそうですが、制度はひとまず始まるということで。
yos |
2009年02月03日 13:20
すみません。文字化けしました。1つ前のコメントですが、正しくは以下のとおりです。
河合氏の説明は「A.司法が国民の意識改革を行うために裁判員制度を導入する。B.そのための手段として、リソースとして安価な刑事被告人を利用する。C.裁判員の負担が大きいのであれば、それは社会の問題だ。」というものです。A.は国家によるパターナリズムが気になりますし、B.は刑事被告人の人権軽視が気になります。C.については、実社会は司法だけで回ってはいない訳で、大きな勘違いをしていると思います。
banker |
2009年02月03日 11:42
河合氏の説明は「?司法が国民の意識改革を行うために裁判員制度を導入する。?そのための手段として、リソースとして安価な刑事被告人を利用する。?裁判員の負担が大きいのであれば、それは社会の問題だ。」というものです。?は国家によるパターナリズムが気になりますし、?は刑事被告人の人権軽視が気になります。?については、実社会は司法だけで回ってはいない訳で、大きな勘違いをしていると思います。
また、実社会(特に産業界)のニーズは、非効率な民事訴訟手続の改革にある訳で、そちらを先に改革する方が社会にとって効用が大きい訳ですし、民事訴訟手続の利便性が高まり、利用度が増加すれば、それを通じた国民の権利意識の向上にもつながると思います。国民の意識改革のあり方という点でも、こちらの方がはるかにリベラルで健全な印象を受けます。
最後に蛇足ですが、河合氏「検察(法務官僚)はエリートだから問題ない」という言説は誤りです。自分は仕事や友人の関係で、官僚と接する機会が多いのですが、検察は確かに法解釈や論理性の面では優れていますが、行政一般に要求されるパランス感覚や視野という観点では、他の霞が関の官僚に比べ見劣りしていると思います。国民生活全般に関わる問題だけに、「検察(法務官僚)だから・・・」というのは却って不安感を禁じえません。
banker |
2009年02月03日 11:18
この放送を見るまでは裁判員制度に反対でしたが、見た後はやっぱりうまくいきそうだしメリットも大きいんじゃないかと思えてきました。
自分の信念の弱さが少し嫌になりました、
無記名 |
2009年02月03日 06:53
なかなか面白い番組でした。
「多くの裁判員は、参加すれば、日本人的生真面目さで一生懸命取り組むだろう。」
というような説明がありました。
私もそう思います。
死刑判決を出しても出さなくても、「自分の判断はあれでよかったのか」と悩み続ける真面目な裁判員はきっと多いと思います。
でもその悩みは一生誰にも打ち明けられないし、手記を公表するわけにもいかないんですよね。
でも心配御無用。
そういう悩める裁判員は、迷わず、河合先生のところにカウンセリングに行かれるといいと思います。
するとこのように言ってもらえるのではないでしょうか。
「仮に誤判だとしても、あなた、それで悩むにはおよびません。
だいたい、人一人吊るしちゃったとか、吊るしそこなったなんて話は、それで日本がひっくりかえるわけじゃあるまいし、大して重要なことじゃないんです。
重要じゃないからこそ、あなたみたいなド素人でもつとまったんです。そうでしょ?
いままで検事とか裁判官とか、あなたとは比べ物にならないような超優秀な方々が営々と築いてこられた精緻な世界に、あなたみたいなド素人が少しだけ参加させてもらったことに意味があるんです。なぜなら、詳細は省きますが、それが日本の民主化に寄与するからです。実は、それがこの制度のねらいだったんですヨ。
どうですか、あなたの周りで、何か民主的な変化が起きていませんか?
起きていない?? それじゃまだ、裁判員達の悩みが集合的無意識にまで達していないのかな、、、
それはともかく、どうぞこれからも裁判員のご経験を誇りとし、胸を張って、でも見聞きしたことは一切もらさず、墓場まで持っていってください。お疲れ様」
目も眩むようなありがたいお話を聴けば、悩める裁判員どもは身を震わせて感動し、落涙すること必定でしょう。
タク庵 |
2009年02月02日 22:41
初見でヤバそうな印象があった河合さんですが、話が分かりやすくて面白かったです。
推進派を表明されているようですが、反対派と言っても通用するような発言が、新しい発見でした。
根本的に「いい方」なんでしょうね。
宮台さんも「比較的信頼できる推進派」みたいな表現をされてました。
バリバリの推進派だと、番組は成立しなくなるのでしょうか。
危険発言も多かったので、本を読ませていただこうと思っております。
予想に反して、面白かったです。
dummy |
2009年02月02日 18:21
いろいろ長い事喋っているけど、どおしてもわからんのは、国民を民主主義国家にふさわしいように変える為には、刑事事件じゃなくて民事と国陪じゃないのかこりゃユングでもわからんぞ。
masabou |
2009年02月02日 14:31
河合氏の話方を聞いていると竹中平蔵のような詭弁に聞こえてきたのは私だけではあるまい。
裁判員制度には反対である
国民の宗教思想信条を無視して、法曹界の勇み足で始まるような裁判員制度は迷惑至極である
国民は一致団結してこの狂った裁判員制度を止めるべきだ
ぬる革命 |
2009年02月02日 12:54
司法側の上から目線での改革に国民が反発やら無用な疑心暗鬼やらに陥っているということかな?
「社会の変化にいままで通りでは対応できません。国民の皆さん協力して下さい。」って言えばまだいいような気もする。もっとも日本の役人のメンタリティーでは無理でしょうけど。
なんだか今の日本は政府・議会から保守を、司法からリベラリズムを押し付けられているよう。国民はもう穏やかには生きていけないのは事実だな。
EN |
2009年02月01日 23:42
河合氏は徹底したリアリストですね。そして物事を抽象化して捉える視点は家系的に引き継がれたものでしょうか。私はもともと裁判員制度には反対、というか導入の意味が理解できなかったのですが、考え方が根本的に変わりました。
「日本人として終わってるから量刑はたいした問題じゃない」についても、文脈から切り離してとりあげるとまるで河合氏の道徳的価値観の表明のように聞こえますが、後半で仰っているように河合氏自身はそのような日本社会に批判的です。ただしリアリスティックに考えれば量刑の話云々は心配するだけ時間の無駄ということ。
また、前半の最後の方で河合氏が斉藤氏に質問されて困っている、宮台氏に助けを求めているように見えるのは、単に斉藤氏の質問内容が何を意図しているのか意味不明だからでしょう。現実問題として、裁判員として裁判に参加することの機会費用が少ない人が参加しやすいのは当たり前だし、また、大企業のサラリーマンばかりだと刑事裁判において偏った価値観に基づいて判決が下される、というのは、検討の余地はあるかもしれませんが、はっきりいってほとんどナンセンスです。もし裁判員やりたくても実質的に不可能な人がいるとすれば、それは貧困の問題であって、直接ここで議論すべき内容ではありません。そのことについても河合氏は司法はもっとプレイヤーとしてなすべきことがあるはずだというニュアンスのことを仰っていますが。
st |
2009年02月01日 23:22
忙しい人用のまとめを途中まで作ったけど、挫折して寝ます。とにかく、河合氏は至る所に詭弁を用いているということを多くの人に見て欲しい。
・肯定する理由(4分30秒〜)⇒国民を民主主義国家にふさわしいように変える
・一般市民が判断できるのか(11分40秒〜)⇒法廷に出ればまじめ
・過大な負担(16分30秒〜)⇒忙しすぎる社会が悪い
・重大な刑事事件のみ(前半18分〜)⇒重大なことをやらないと鍛えられない。被疑者が死刑になっても社会がひっくり返るわけではないから重大ではない。←ダウト。どんな人権感覚?⇒どっちか分からないときは無罪にするから、有罪を無罪にするミスしか起きない。←ダウト。量刑の判断もするんだから無期懲役を死刑にする場合もある。
・司法が民主化すべきでない(宮台氏)(28分45秒〜)⇒国民を変えたいだけで司法を変えたいわけではない。←反論になってない。
・公判前整理手続、短期集中型(29分45秒〜)⇒優秀な検察官裁判官を刑事事件ごときに時間をとらせるべきではない。←やはり人権感覚を疑う。無罪の証拠を見つける前に整理が終わっても良いと。⇒否認事件は1%しかない。←数の問題ではない。論理のすり替え。制度のために人権が犠牲になってはならない(憲法13条,31条)
・3日という期間ではずさんな印象を与え、司法の正当性が揺らぐ。(宮台氏)(36分30秒〜)⇒マスコミのほうを向けばそうかも←まったく反論になっていない。
・民主主義を素朴に信仰している日本人に対してフォローが必要(宮台氏)(43分50秒〜)⇒本を書いてがんばっています。
・実際に司法三者の職務態度に問題がある。このままじゃ持たないという意識が彼らにある(宮台氏)(48分35秒〜)⇒肯定
・なぜ今導入するのか(斉藤氏)(50分15秒〜)⇒従来から供述証拠がメイン。それができなくなった。←反論になってない。⇒トップの一部の者が90年代から練ってきた物を出した。←形式論。実質的理由が聞きたい。
・欧米で成功したからといって実際日本で成功するか(宮台氏)(1時間2分)⇒実際まともな人がやれば、量刑は軽くなる。←「まともな人」という前提あり。
存在 |
2009年02月01日 23:06
サッカーでの一番駄目なのがサポーターですか?フランスのワールドカップでベストサポーターと評されたのは日本人ですが、何か?
大体、日本人が駄目で、その駄目な日本人を犯罪率、再犯率も低く押さえ込んだ警察、刑務所制度はすばらしいって、論理が逆じゃないのか?
元々、日本人が比較的穏やかという話だろ。天災が起きて略奪が起きないのは、警察制度がすばらしいから?
そんなわけないだろう。
参加させて間違っても害が少ないというのも、随分舐めた話だ。
例えば
http://seisakuhomu.blog19.fc2.com/blog-entry-77.html
元社会保険庁長官の最高裁判事、辞任
こんな間違いもたいした事ないのでしょうね。
どうも、マクロな視点からの脱力した口調に乗せられそうになったが、存在さんのコメントを読んで目が覚めた。
マクロな視点って倫理的な価値観を中和しやすいから注意が必要。
河合さんの考える正当性にはそもそも一般民は考慮されていないのだろう。
少し法自体の存立基盤を考える必要がある。
まぐ |
2009年02月01日 21:45
ある人にとっては詭弁としか取れない話でも、皮肉と読む人もいれば、眼から鱗が落ちたという人だっているのです。
今回のテーマ(裁判員制度)に絡めていえば、懲役1年が妥当という裁判員もいれば、懲役5年が妥当という裁判員だっているかもしれません。(評議、評決のテクニカルな話は置くとして)
つまり、何年の量刑が適当かということよりも、それ以上に、その事件や被告について『裁判員のひとりひとりがあらためて考えてみることに価値がある』と河合氏は言っているのだと私には聞こえました。
屁理屈の空耳 |
2009年02月01日 21:07
bankerさんなどが指摘されておられますが、斉藤氏の「市場原理は不正もズルもなんでもあり」というコメントは非常に問題だと思います。かんぽの宿の件についても、入札に不正があれば単純にその結果は無効です。要するに斉藤氏の言っていることは個人的な市場原理に対する嫌悪感の表出に過ぎないように思えます。この番組の視聴者としては、言葉は悪いですが見ているこっちが恥ずかしいです。
st |
2009年02月01日 20:34
なるほど、目さんのご指摘で僕が書いた二段落目の話は三段落目で書いたレトリックの話の一環だったということが分かりましたよ。
つまり、「事実上受刑者は社会的に抹殺されるから、量刑のブレはやむをえない」というのは詭弁ですよね。「事実上大悪あり、されば出來べき小悪やむなし」という論理はありえないでしょう。判例どおりなら懲役3年なのに、血の気の多い裁判員のせいで懲役5年になったら、2年分の懲役は明らかに「小悪」ですよね。
起訴されたらクビになるような日本社会の無理解はそれ自体、単独で問題とされるべき「大悪」なわけですよ。裁判員制度とは別に啓蒙活動があって然るべきところです。にもかかわらず、かかる「大悪」を放置するどころか、出來べき「小悪」を正当化するための方便として利用する。これを詭弁といわずして、何をか詭弁と言わん。
存在 |
2009年02月01日 14:39
斎藤氏「ズルも市場原理」は誤り。基本的なことだが、市場原理でも社会主義でも、不正行為は許容されない。理解不足かプロパガンダか知らないが、司会者の発言としては不適切。番組の品格を貶めるものだと思う。
「ブログ名誉棄損」は名誉棄損罪が抽象的危険罪だからこういうことが起こる。今回の判決は下級審なので、最高裁の判断が注目されるが、立法論的な解決が望まれる。
banker |
2009年02月01日 13:48
「量刑をどうするかはたいした問題ではない。なぜなら、起訴された時点で日本人として終わっているから」っていうのは、痴漢で起訴されたら会社をクビになったりするような日本社会の司法制度の無理解に対しての皮肉なのではないですか?
目 |
2009年02月01日 13:12
私は以下で河合氏を人格攻撃するつもりはまったくない。私は氏をリスペクトしているが、肯定派の論調にはやはり無理があるということを述べたい。
後半11分30秒〜の河合氏による「量刑をどうするかはたいした問題ではない。なぜなら、起訴された時点で日本人として終わっているから」という趣旨の発言には唖然とした。刑罰の教育系的側面を無視し、受刑者の社会的抹殺を当然のごとく肯定するような人権感覚の持ち主がいるから(そしてそれがおそらく大多数であるから)こそ、裁判員制度には反対せざるを得ない。
日本全体の民主主義という「風が吹けば桶屋が儲かる」的な話を持ち出して目に見える刑事手続きの問題に目をつぶろうというロジックにも嘲笑を禁じえない。全体的に、反対派の論理に対して、極端な例を引用して「それよりはまし」という論理をお使いになる傾向が顕著である。詭弁という印象を拭い去ることはできない。
結局、裁判員は大企業人を想定しており、忙しい貧乏人は参加できず、裁判員の構成が偏るという点に、肯定派は何も反論できない。前半1時間18分59秒の氏の涙目を、肯定派の限界の象徴シーンとして指摘しないわけにはいかない。
存在 |
2009年02月01日 11:48
>以前から感じていたけどコメンテーターというか司会者を辞めて欲しい。非難されやすい竹田さんの方がどちらかと言えば好きだ。人間的誠実さが感じれる。
全く同感です。
内容は凄く面白かっただけに、司会者の議論のぶつけ方がちょっと残念でした。
おそらくわざと左側に重心を置いてるんでしょうけど、「3日も休んだらフリーなのでもうやっていけない」等々、質問の前提に無理がありすぎる(共感し辛い)と感じる部分が多々ありました。
匿名 |
2009年02月01日 11:14
お名前や話し方から、「もしや」と思いましたが、今回のゲストは河合隼雄氏のご子息だったのですね。
つねづね私も、この裁判員制度は「日本社会のありように影響を与える」ことにこそ大きな意義があると思っていました。そういった意味で、河合幹雄氏の意見はすべて頷けるものだし、導入時期についてもこれが時代の趨勢なのだと思います。
私が敬愛する河合隼雄氏の面影を幹雄に見せてくれたビデオニュースに感謝です。
一度、事業譲渡の場合の価格評価の方法について特集を組んで欲しいです。「かんぽの宿」オンリーでいくと話が政治マター一色になるので、いくつかのモデルを使った上でゲストに経験と問題点を語ってもらえたら最高。
それと一般競争入札と随意契約の問題をもう少し掘り下げて詰めておいた方がいいと思います。
金さん |
2009年02月01日 05:04
よかったですね竹田さん。
褒められてますよ。
もっと緊張感持って書き込めよ。
人間的誠実さが足りてねーんじゃねーか?
失礼な奴だな |
2009年02月01日 01:41
本編に対して。
斎藤氏は原則的なところからつっこまれていたが、
"司法制度を改革することを通じて
日本の民主主義を促す"という副作用を主目的にした動機ではむしろ虻蜂取らずとなってしまうのではないか?例えば、成果主義や雇用の流動化が日本人のライフスタイルを変えるとされ、さかんに導入されたが社会が追いついておらず、悲惨な結果になったように。
河合氏の議論に、ところどころ乱暴なところがあったのも気になる。
とはいえ、今まで自分が持っていた賛成派のイメージとは違う説得力のある話で参考になった。
匿名 |
2009年02月01日 00:30
目から鱗が落ちました。
5金なので無料で公開してもよかったのでは?
福岡より |
2009年02月01日 00:01
最初のNewsにて。斉藤さん、おかしい。
権力側=何があっても批判すべし、みたいな単純さが見える。
彼の市場原理へのコメント。
”ずるも又市場原理”
何が言いたいんや。
非市場原理(国家の市場への介入のことか?)はズルは無いのか?
以前から感じていたけどコメンテーターというか司会者を辞めて欲しい。非難されやすい竹田さんの方がどちらかと言えば好きだ。人間的誠実さが感じれる。
steve |
2009年01月31日 23:53
河合さんのお話は説得力のあるものでしたが、それが河合さん個人の観察の結果の話なのか、実際にこのイニシャティブを取っている当事者間での目的として裁判員制度が考えられているか、その点に関してビデオニュース側で質問しなかったのは不思議なのですが、何故なのでしょうか。
山田博英 |
2009年01月31日 23:37
今回の番組、反対派の論議の後で見て、非常に建設的でした。制度をいかに良くしていくかの段階に来ていることがよくわかりました。ただ、自分が裁判員で否認事件にあたって、2週間とか休まなくちゃいけなくなったら厳しいとは思いますけどね。
賛成派 |
2009年01月31日 23:17
ちょっと音篭ってます??
気のせいかな。
あと序盤マイクが少し不調なのか聞きずらい部分が。
通りすがり |
2009年01月31日 22:40
冒頭のニュースについて。
平和神軍観察会事件は"個人にどこまで
立証責任を負わせるのか"という点でふだん記者クラブなど既存マスコミの情報リソースの独占を問題にしているvideonewsとしては舌足らずだったのではないか?
神保氏いないから仕方ないけど。
匿名 |
2009年01月31日 22:30
かんぽの宿の件。宮台氏は「取得費2400億円の物件が109億円という値段の安さは問題ない。今、リゾートはどこもダメだから70ある施設どこも、とてもやっていけるような状態じゃないから」という趣旨の発言をしていました。TBSのラジオ番組でも同趣旨の発言をしていた。
しかし、報道では今回売却予定だったかんぽの宿全体の平均稼働率は70%だということです。つまりかなりのキャッシュフローがあると言うことです。テレビ東京系の番組でもわかるとおり、「田舎の安い温泉宿」というのは不況に強い。通常旅館業は稼働率50%あれば黒字化できるという。なぜかんぽの宿が赤字かということで考えられることは、1)減価償却費がまだかなり残っている、2)料金設定が安すぎる、3)人件費が高すぎる、4)その他不合理な経営があるといったことが考えられます。
日本郵政が個別物件の査定公表を拒んでいるので断定はできませんが、この物件はそうとう美味しい物件である可能性があります。2年後には転売可能の条件です。しかも一等地の「ラフレさいたま」や都心の社宅とか、かんぽの宿以外にも超お買い得のおまけまでついてるわけですから。
いずれにしても、宮台氏の、「この不景気に温泉宿なんて経営がガタガタで価値が20分の1になっていても当然」という認識は、ちょっと違うんじゃないかと。
元々は国有財産だったものを、民営化し、最後に宮内氏のオリックスに不当に安い値段で譲渡する。「偽装競争入札」という隠れ蓑を使って。
この問題は宮台氏の言うよな道義的な問題にとどまらず、刑事的な問題に発展する可能性があるのではないでしょうか。
fotosintesi |
2009年01月31日 22:22
無記名 |
2009年01月31日 21:58
前半みたけど、話はいいとして
宮台さんに大阪弁が移ってて、おもろかった
おっちゃん |
2009年01月31日 21:38
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