先月末、厚生労働省がいわゆるネットカフェ難民といわれる人々の実態調査を発表した。それによると、全国に5400人余りの人々が、住居を持たず、ネットカフェなどで寝泊りをしているという。
しかし、ホームレスや生活困窮者の支援を10年以上にわたり行ってきた湯浅誠氏は、彼らは決して新しいタイプの貧困層ではなく、従来からのホームレスと同じ状態の人々だと語る。湯浅氏はまた、彼らは24時間営業のファーストフード店や公園、友人宅などを点々としながら、寝泊まりしており、ネットカフェを調査しただけでは全体像は把握できないとも言う。
住民票がある地域と居住地域が一致せず、行政の福祉からこぼれ落ちている点では、ネットカフェ難民もホームレスとなんら変わらない。厚生省の調査では、20代と50代が多いという結果が出ていたが、湯浅氏が代表を務めるNPOに助けを求めて訪ねてくるのは、30代がもっとも多く、夫婦や親子、姉妹兄弟がいっしょにというケースも稀ではないと言う。つまり、従来は、自助努力でなんとかなった人々が、現在は、容易に貧困に陥りやすく、貧困層として固定してしまう傾向が強くなっていると湯浅氏は指摘する。
一億総中流社会と言われて久しい日本だが、すでにOECD諸国の中では、米国に次ぐ格差社会に変貌している現実が、データで明らかになってきている。米国流の新自由主義的な経済政策を導入し、民営化と自由化を進めた結果、米国と同様に中流家庭が没落し、貧富の格差が進んでいる。
しかし、財界などを中心に相変わらず「格差を容認しないと国力が落ちる」という理由から「貧困を自己責任」とする主張する向きも根強く残る。こうした風潮に対して湯浅氏は、貧困に陥った人には「教育課程からの排除」、「企業福祉からの排除」、「家庭福祉からの排除」、「公的福祉からの排除」、「自分自身からの排除」と5つの排除が複合的に作用しているため、貧困から立ち直ることが非常に困難であると、自らの経験を元に語る。
神保哲生に代わり、アメリカの貧困問題の取材を精力的に続ける気鋭のジャーナリスト堤未果を司会に迎え、貧困の現場で奮闘する湯浅氏とともに、日本の貧困の現状とその原因や背景を考えた。
湯浅 誠ゆあさ まこと
(NPO自立生活サポートセンター・もやい事務局長)
1969年東京都生まれ。03年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。在学中の95年より、東京・渋谷を基盤に野宿支援に携わる。現在、ホームレス総合相談ネットワーク事務局も兼任。著書『あなたにもできる!本当に困った人のための生活保護申請マニュアル』、
『貧困襲来』など。
そんなこんなで、妹は可愛いのであった。昔から〈妹の力〉と言われるくらいだから間違いない。家族の中にも、社会の中にも、オタクの中にも、〈妹の力〉はあります。後は、行政と政治家を覚醒させれるのみ。頑張れハルコ。日本にNPOと寄付文化を根付かせるのだ。
堤さんは「ニュースの深層」のキャスターや「デモクラシーナウ」の解説で毎回見ています。この番組の司会もやるんですね、神保・宮台コンビも好きですが、堤さんも大好きなので嬉しかったです。貧困層が利用される構造は日本もアメリカも同じなんだなと思いました。堤さんに今度アメリカの医療問題についても話してもらいたいです。今日本の医療状況もまさにアメリカのあとを追っていると思うので。湯浅さんのレポートもとてもリアルで怖かったです。この番組これからとても楽しみです。
グローバリズム、ネオリベ、終身雇用の崩壊、既得権益の解体、自己実現幻想 これらは強烈な落とし穴でしたね。自分も思いっきりはまってしまいました。今回の貧困の話を見たあと
1989年のアメリカ映画ロジャー&ミーを見ましたが、しみじみと憂鬱になりました。