マル激トーク・オン・ディマンド
「物言う知事」はなぜ抹殺されたのか
マル激トーク・オン・ディマンド 第445回(2009年10月17日)
「物言う知事」はなぜ抹殺されたのか
ゲスト:佐藤栄佐久氏(前福島県知事)
 佐藤栄佐久氏はクリーンさを売りものに福島県知事を5期も務めた名物知事だった。しかし、それと同時に佐藤氏は、国が推進する原子力発電のプルサーマル計画に反対し事実上これを止めてみたり、地方主権を主張してことごとく中央政府に反旗を翻すなど、中央政界や電力、ゼネコンなどの有力企業にとっては、まったくもって邪魔な存在だった。
 その佐藤知事に収賄疑惑が浮上し、5期目の任期半ばで辞職に追い込まれた後、逮捕・起訴された。ダム工事発注をめぐる収賄罪だった。知事は無罪を主張したが、一審は執行猶予付きの有罪判決だった。そして、その控訴審判決が14日、東京高裁で下された。
 今回は一審からやや減刑されたが、依然として懲役2年、執行猶予4年の有罪判決だった。主要メディアもほぼ例外なく「前福島県知事、二審も有罪」の見出しでこのニュースを報じていたので、最近は知事の不祥事が頻発していたこともあり、必ずしも世間の耳目を引く大きなニュースとはならなかったかもしれない。
 しかし、この判決の中身を詳細に見た時に、その内容の異常さに驚かされる人は多いはずだ。判決文からは「無形の賄賂」や「換金の利益」などの驚くような言葉が次々飛び出してくるからだ。判決文は、佐藤前知事が一体何の罪で有罪になったのかが、全くわからないような内容になっているのだ。
 もっとも驚かされるのは、二審では一審で佐藤前知事が弟の土地取引を通じて得ていたと認定されていた賄賂の存在が否定されたにもかかわらず、「無形の賄賂」があったとして、裁判所が有罪判決に踏み切ったことだ。
 元々その賄賂の根拠というのは、佐藤氏の弟が経営する会社が水谷建設に土地を売却した際、その売却額が市価よりも1割ほど高かったので、その差額が佐藤氏に対する賄賂に当たるというものだった。ところが、その建設会社はその後更に高い値段で土地を売却していることがわかり、「市価より高い値段による賄賂」の大前提が崩れてしまったのだ。
 そこで検察は「換金の利益」つまり、仮に正当な値段であったとしても、土地を買い取ってあげたことが「無形の賄賂」の供与にあたると主張し、裁判所もそれを認めた。つまり、取引が正当な価格でなされていたとしても、土地取引そのものが賄賂にあたると認定されたわけだ。
 「セミの抜け殻のような判決」。二審判決についてそう話す佐藤氏は、そもそも事件そのものが検察によってでっち上げられた作り話だと主張し、一審から徹底して無罪を争ってきた。
 他にもこの事件は、そもそもこのダム事業が一般競争入札案件であるにもかかわらず、佐藤氏の「天の声」を認定していたり、弟の土地取引から得た利益を佐藤氏自身が受け取ったわけではないことを認定しながら、佐藤氏を収賄で有罪としているなど、不可解な点は多い。
 にもかかわらず、「換金の利益」だの「無形の賄賂」だのといった不可思議な論理まで弄して裁判所が佐藤氏を二審でも佐藤氏を有罪としなければならなかった最大の理由は、佐藤氏自身が取り調べ段階で、自白調書に署名をしていることだったにちがいない。
 今回宮台氏のピンチヒッターとしてマル激の司会初登場となった元検事で名城大学教授の郷原信郎氏は、「佐藤氏のような高い地位にあった方が、罪を認めていることの意味はとても重い。自白があるなかで裁判所が無罪を言い渡すことがどれほど難しいか」と、とかく自白偏重主義が指摘される日本の司法の問題点を強調する。
 しかし、佐藤氏はこの点については、苛酷な取り調べによって自白に追い込まれたのではなく、自分を応援してきてくれた人達が検察の厳しい取り調べに苦しめられていることを知り、それをやめさせるために自白調書にサインをしたと言う。また、早い段階で自白をしたおかげで、真実を求めて戦う気力を残したまま、拘置所から出てくることができたと、自白調書に署名をしたこと自体は悔やんでいないと言い切る。
 佐藤氏が原発に反対し、原発銀座とまで呼ばれ10基もの原発を有する福島県で原発が止まってしまったことが、日本の原発政策全体に多大な影響を与えていたことも、今回の事件と関係があるのではないかと疑う声がある。しかし、これについても郷原氏は、「今検察はそれほど高級な論理で動いてはいない」と一笑に付す。
 恐らく、東京地検特捜部はある見込みに基づいて、かなりの予算と時間と人員をかけて捜査に着手したのはよかったが、見込み違いがあったのか、なかなか大物が捕まえられずにいたところを、敵が多く、恐らくたれ込みネタも豊富であろう佐藤氏に白羽の矢がたったのだろうと、郷原氏は見る。「見込み違い」「幹部の保身」「筋の悪いたれ込み情報に振り回された結果」といったところが実情だったのではないかと言うのだ。
 佐藤氏自身は、自分が検察に狙われなければならない理由はわからないとしながらも、1年以上もの長期にわたり、佐藤氏の周辺を検察が捜査しているとの情報はあったと言い、最初から佐藤氏を狙った捜査であった可能性を排除はしていない。しかし、いずれにしても佐藤氏は最後まで無罪を主張して闘う意向を明らかにしている。
 今週はマル激特別版として、郷原信郎氏を司会陣に迎え、今回の判決が露わにした数多くの「なぜ?」とその背後にある日本の刑事司法の病理を佐藤栄佐久前福島県知事と議論した。
  • 「無形の賄賂」と「換金の利益」で福島県知事汚職は二審も有罪
  • やっぱりウィニーは悪くなかった
  • テレビショッピングが広告ではない理由
  • 記者クラブアップデート
     ・自民党は総裁会見のみオープンに
     ・記者クラブ問題に対する小沢氏の残念な回答

プレスクラブ(2009年10月14日)
佐藤栄佐久前福島県知事 控訴審判決後記者会見

マル激トーク・オン・ディマンド 第416回(2009年03月26日)
検察は説明責任を果たしているか
ゲスト:郷原信郎氏(桐蔭横浜大学法科大学院教授)

マル激トーク・オン・ディマンド 第278回(2006年07月25日)
Winnyは悪くない
ゲスト:金子勇氏(Winny開発者)

佐藤 栄佐久さとうえいさく
(前福島県知事)
1939年福島県生まれ。63年東京大学法学部卒業。日本青年会議所地区会長、同副会頭を経て、83年に参議院議員選挙で初当選。87年大蔵政務次官。88年、福島県知事選挙に出馬し当選。第5期18年目の06年に辞職後、ダム工事発注をめぐる収賄容疑で逮捕・起訴。著書に『知事抹殺 つくられた福島県汚職事件』。

郷原 信郎ごうはら のぶお
(名城大学教授・コンプライアンス研究センター長)
1955年島根県生まれ。77年東京大学理学部卒業。同年三井鉱山入社。80年司法試験合格。83年検事任官。公正取引委員会事務局審査部付検事、東京地検検事、広島地検特別刑事部長、長崎地検次席検事などを経て06年退官し、09年より現職。著書に『思考停止社会』、『検察の正義』など。

飯田 哲也いいだ てつなり
(環境エネルギー政策研究所所長)
1959年山口県生まれ。83年京都大学工学部原子核工学科卒業。同年神戸製鋼入社。電力中央研究所勤務を経て、96年東京大学大学院先端科学技術センター博士課程単位取得満期退学。00年NPO法人環境エネルギー政策研究所を設立し、現職。92〜06年日本総合研究所主任研究員を兼務。90〜92年スウェーデンルンド大学環境エネルギーシステム研究所客員研究員。著書に『北欧のエネルギーデモクラシー』、編著に『自然エネルギー市場』、共著に『日本版グリーン革命で雇用・経済を立て直す』など。
この記事へのコメント

H20.10.7 の予算委員会にて岡田克也氏が二酸化炭素削減量の中期目標について質問しています。

http://www.katsuya.net/report/video_special/detail.html?mid=1

公明党の斉藤環境大臣の答弁で
「"日本は90年比25〜40%の削減が必要"という科学者の知見に耳を傾けて中期目標を決めるという連立合意に従います」と言っていますが、結局麻生氏は8%という発表でしたね。

あと岡田氏は京都議定書が守られず、超過してしまった原因が石炭火力の増加にある旨きちんと追求していることが分かります。

カエルの置物 | 2009年11月01日 18:21

 第278回の再放送(ゲスト:金子勇〔winny開発者〕)、興味深かったです

 winny問題で非難されるべきは、ウイルスを作り、winnyを悪用してばらまいたヤツであり、winny開発者の金子氏ではないでしょう。
 しかも、本件の刑事告発の経緯を知ると、日本の司法捜査期間の低能っぷりが際立ってますね。
 

kazu | 2009年10月26日 00:12

亀井さんの記者会見ですが、
雑誌・フリー等記者は質問者が誰だかわかるのに、
記者クラブの質問は何で所属を名乗らないのですか?

s | 2009年10月24日 07:55

wiringさん、佐藤栄佐久氏の実弟は三東スーツという背広の製造販売の会社を経営していました。
従って、県の消費組合で扱っていたかどうかのレベルです。
ただ、新聞報道(検察リーク?)によると、実弟が談合を取り仕切っていたという事で、土建業の役員は三東スーツで新調するというのが恒例になっていたという話です。

実際のところ、佐藤元知事が無実かどうかは、知る術もありませんが、知事5期というのは、やはり長すぎます。
あらゆる権力が腐敗するものなら、その点で疑いが生じます。

本編はまだ見ていませんので、番組でその事実が言及されているかもしれませんが。

まぐ | 2009年10月23日 11:10

検察が批判されるのは当然OK。そりゃ「無理筋」。
でもさ、肉親が同じ地域で自治体と金銭的やりとりをしてる企業やってて、こういう売買にかかわってる世界ってのも「無理筋」よ。
嵌められて仕方ないですな。生き方として、かっこ悪いって言ったほうがいいか。
「いくらお前ら兄弟が仲がよくて、法的に取引が清廉潔白であっても、そういうことは、やっちゃいかんことやで。兄ちゃんを支えるなら会社を人に譲ってあとは、アパートでも経営してまったり生活するか、兄ちゃんが弟の仕事を大事にするなら福島で知事になっちゃいかんわ」、と俺の親父なら言ったな。

wiring | 2009年10月22日 21:47

無形のワイロ噴いたw
うp主、今回は久々にシビれたぞ

匿各 | 2009年10月21日 21:40

http://www.fsa.go.jp/common/conference/minister/2009b/20091016-1.html

http://www.fsa.go.jp/common/conference/minister/2009b/20091016-2.html

こちらを見て比べてもらえばわかりますが、記者クラブ主催の会見は質問のレベルがおそろしく低い。
こんなんで国民の知る権利云々主張するレベルじゃないですね。

「副大臣は〜と言っていたが〜」「ある関係者によれば〜」誰かが〜と言ってたが、これは大臣が言ってたことと違うのではないか?みたいな、伝書バト(歪めて伝書する時点でそれ以下)ゴッコでもしたいのでしょうか、記者クラブの人って(笑)。
仕事柄毎日チェックしてるのですが、既存マスコミのレベルの低さに笑いを通り越してあきれる始末です。

建設的な質問がまるでなく、部分的な発言だけを抜いてそれを伝えて、政治家同士の仲違いをしたいだけなんじゃないだろうか(笑)。
正直、この人たちの存在意義さえ疑いますね。

それに比べ、フリーの方たちの質問ではそうしたくだらなすぎる質問が少ない。大臣も割りと自分から話そうとしている感じが見受けられる。
リップサービスもフリーの方を多めにして、記者クラブ会見ではできるだけ喋られないでいいですって思いますね(笑)。マジでいらない。国民の声とかよくいえるわw

アラサー | 2009年10月21日 20:19

佐藤元知事の裁判ってこんな無茶な判決だったんですか!とっても驚きました。

換金したことが罪になるなら、商売なんかできないですよ。困っちゃうなあ。

丸激が取り上げる冤罪ネタには毎度驚かせられます。丸激スタッフは司法関連に強いですね。センスが良い!

ねこじゃらし | 2009年10月21日 00:07

Winny裁判に関しましては「名誉の有罪」という意味で、私は(軽微な)有罪判決を支持しておりました。というのも、当時、金子氏が現行の著作権のあり方、運用、そして何より警察が著作権違反を取り締まっているあり方を問う供述をしたと聞いていたからです。(つまり、金子氏は現行の著作権の法秩序に挑戦していたと聞いていた。)「知のオープン化」や「情報の量から質への転換」が進む今、金子氏の問題提起は的を得ているものの、法秩序が挑戦されている以上司法権力側は有罪にせざるを得ず、その結果、ガリレオを300年以上異端視し続けたローマ法廷のように日本の司法の(もう一つの)歴史的汚点となるだろうと考えていました。しかし、京都府警や検察のへっぽこさを聞くにつれ、たとえ10円の罰金でも有罪と引き換えにするほどの価値がある相手じゃないということがよく分かりました。
蛇足ですが、BBCは2年ほど前にビットトレントというP2Pソフトを使って番組の配信を始めています。(ビットトレントもWinny同様、大学や企業で使用が禁止されてきた。)これはネットの肥沃さを示したいい例すが、それが死につつあるという見方もあるようです。(参考:インターネットが死ぬ日、ジョナサン・ジットレイン著)

yos | 2009年10月20日 15:39

本編、飯田氏の「イデオロギーで反発してくる人っていうのは行政にとっては扱いやすい」という話はなるほどと思いました。

佐藤知事の話す様子などを拝見していると、どうしても<とんがった知事>というイメージと結びつかず「?」と思いましたが、最後まで見て少し理解できたような気がします。
おそらく佐藤知事は素直な目で国の政策を眺めることができた人なのだと思います。そして、そこに見て取れる矛盾に対して一つ一つ「なぜ?」と問いかけてきたのではないでしょうか。
そういうしつこい問いかけの方が行政にとっては都合が悪いのですね。なかなか考えさせられます。
しかし、検察のショボイショボイ内情のためにこんなことになってしまうなんて悔しいことです。メディアの取り上げ方も……(苦)

※資料アップして下さったかたありがとう!探しきれずに困ってまして……。助かりました(^O^)

z-si | 2009年10月20日 05:50

もう寝るんで、一言だけ
(ほんとに一言だけ)。

佐藤(元)知事の弁護士が佐藤氏に
『この火(=厳しい取調べ等、関係者にすんごい迷惑が掛かってしまうこと)を消せるのは、あなたしかいない』
と語ったとする件
(だから、偽の自白をするしかないと決意する辺り)。

これを聞いて、前回の映画スペシャル(見てない人は、無料だから見てみよう)で、映画『チェンジリング』に触れて宮台先生が引用されていた部分
(主人公に付き添い続けた弁護士:ジョン・マルコビッチ曰く)
『(もう生きているはずがない)あなたの息子さんが生きていると、今後も信じ続けることがどういうことか(=どんなに辛いことか)、分かりますか?』

という台詞に似た重々しさを感じてしまったのは、ボクちゃんだけですか?

明日もバイトだぜー | 2009年10月19日 22:17

もうここまで来ると検察はマスゴミの下請けで検事ドラマでも作ってればいいんじゃないですかね。

ストーリーが破たんした迷作しか作れずその仕事すら来なくなりそうですが(笑)。

Mr T | 2009年10月19日 21:48

朝日新聞だけが他社と異なる報道をしたのは面白いですね。以前の丸激で、政党の政治的立場を、X-Yグラフで分類していました。コンサバ、ステーティスト、リベラル、リバタリアンの4種類です。新聞も、そのくらい違う立場をとっても良いですよね。記者クラブは自主規制を早く止めて、メディアは政府や役所に気兼ねなく、独自色で書いて欲しいです。

それから終わりの方で、佐藤さんと郷原さんが、司法界の臨界は近いと言っていました。政治やメディアも含めて、良い循環が始まるといいですね。

かんぽ | 2009年10月19日 21:19

飯田哲也氏絶賛の資料をおいておきます

http://www.pref.fukushima.jp/chiiki-shin/energy/kentou/chukantorimatome_hp.html

匿名 | 2009年10月19日 18:49

NコメWinnyの話は、もうちょっと突っ込んで話してほしかったと思います。
「ファイル共有ソフトそれ自体は中立的だが、実際にはほとんど著作権侵害に
用いられている」ため、「包丁の例えでは説明しきれない」とは、宮台氏自身
の発言ではありませんか。
包丁を例えを使うのなら本件は、包丁が「もっぱら」傷害・殺人に用いられて
いることを知りながら、包丁を製造・販売し続けたことが幇助にあたるかどう
か、という問題であるように考えます。
私は幇助の要件を厳しく限定した今回の高裁判決を支持しますが、宮台氏には
「ソフト使用状況の実態」や「幇助の要件」などの深さまで掘り下げて解説
してほしかったと感じました。

無記名 | 2009年10月19日 17:22

ジャパネットのご主人に奥様の円満な家庭環境。
なんとこの奥様、神保氏を女装させたような美人です。
そしてその円満さこそ、ジャパネットのパワーです。
神保宮代コンビと相通ずる雰囲気は夢の世界。
神保宮代で明るい世界に向かって疾走してよ・・
ジャパネットも明るくもっと賑やかになるよ。

K・I | 2009年10月19日 13:14

なぜ検察が本件を立件したのか、立件そのものが本当に不自然だったのか、今回の番組内容では元検事の根拠のない推測のみでよくわかりませんでした。

「検察暦23年」などというコメンテイターの事件とは無関係の経歴を強調して、あたかも彼の意見に裏付けのあるかのように視聴者をミスリードするのは、「二審判決について事実を正しく伝えず過った印象を与える新聞報道」への批判と同様の批判が当てはまると思います。

足利事件など最近検察批判が多いですが、検察の問題よりも大きな問題は、裁判所が検察が過っているときにその過ちを識別する役割を果たしていないことにあると思うので、元検事でなく、元判事を番組に呼んだ方が良かったと思います。

戸村 | 2009年10月19日 13:00

マル激(第363回)に登場された細野祐二氏(公認会計士)
http://www.videonews.com/on-demand/361370/001267.php
についての解説(郷原信郎著『検察の正義』)を始め、
検察の問題は、鼻息荒い検察官の個人的暴走というよりも、
組織全体としての能力的欠陥なのだと納得してしまいました。
一つ一つ繋げて考えてみるまでは、嘘だろう(笑)・・・
という思いでしたが、本当にひどい暴力装置に成り下がってしまってますね。
郷原信郎著『検察の正義』
> 私は、特捜部に所属する検事というのは、
> 経済事件などの捜査のエキスパートで、経済や、
> 簿記会計の知識・経験が豊富なのだろうと思っていたが、
> 実はそうでないことがわかった。
> そもそも、数学が苦手な人というのもいた。・・・先輩検事から、
> 証券担保ローンに関する用語の「評価割れ」
>「時価割れ」という言葉の意味がどうしてもわからない、
> という話を聞いた時には驚いた。・・・
> その先輩検事は、この二つの言葉の意味がどうしてもわからない、
> というのだ。「おれは今、特捜で上に行けるかどうか、
> 一番大事なときなんだ。頼むから教えてくれ」、
> 恥じらいもなく、我々のような下っ端の検事に尋ねていた。
> こういう人が、主要な被疑者の取調べを担当しているわけだから、
> 客観的な事実が解明できないのも無理はない。
> 私は、経済事件や汚職事件の捜査においては
> 簿記会計の知識が不可欠だと思っていた。
> しかし、簿記がまったくわからない、という特捜検事は珍しくなかった。

数字に弱い・・・ と言うのが、今日的(?)官僚の共通項の様です。
「財務省では、予算を握る主計局が権限を持っているのですが、
ここはとりわけ東大法学部出身者が多い。
しかし、驚くくらい会計に対しては、無知な人ばかりなのです。
私は会計が得意だったのですが、何度教えても理解してくれない。
というよりも、覚えようとしない。さすがに途中で腹が立って、
「これは商業高校の簿記3級レベルの話をしているんです!」
といってしまったこともありました。
このような感じですから、当たり前ですが、
バランスシートも読めない主計官僚が多い。
このような人たちが日本の財務を担当しているのですから、
恐ろしい話です(江田憲司、高橋洋一共著『霞が関の逆襲』)」

NHKスペシャル 『原発解体 〜世界の現場は警告する〜』で、
「解体を前提に設計されていない」と問題提起されていましたが、
番組Part2で取り上げられた原発問題共々・・・
深謀遠慮故の作為と言うよりも、
ホントに行き当たりばったりという体たらく(苦笑)。
飯田哲也氏が紹介して下さった「福島県 エネルギー政策検討会」
http://www.pref.fukushima.jp/chiiki-shin/energy/kentou/kentou.htm
 エネルギー政策検討会「中間とりまとめ」(本編)
http://www.pref.fukushima.jp/chiiki-shin/energy/kentou/kentou23/chuukantorimatome(honpen).pdf
> 高レベル放射性廃棄物処分の実現見通しはどうなのか。
> 法律・制度は確立されたが、処分地決定は相当困難なのではないか。
NHKスペシャル『原発解体』では、防護服をまとった作業員が、
配管設備を溶断(放射性廃棄物が周囲に撒き散らされる)している光景に
沈黙してしまいました。

宮台真司先生が言及される「全体性」を踏まえたエリート不在の悲劇ですね。

沈思黙考 | 2009年10月19日 12:42

「人質捜査」「人質司法」という言葉が頭に浮かびますね。

kaka | 2009年10月19日 12:36

 検察(国家権力!)は恐ろしい!
 検察の暴走に歯止めをかけるのが、「法の番人」であるところの裁判所の近代法的機能のはずなのに…。「法の支配」には程遠いですな。

kaka | 2009年10月19日 12:14
初めての投稿 | 2009年10月19日 00:32

「たとえ無実であっても、早々に吐いてしまう方が否認を通すよりも合理的な選択になり得る」という情報が人々の頭にインプットされれば、以後たとえ自白による有罪判決が裁判所から出ても鵜呑みにする人は減るでしょうね。
こういった戦術で自白偏重主義を脱臼させるのもアリかと思いました。

#個人的には、取り調べの現場が混乱して「頑張っている警察、検察の皆さん」が困るだけでも、社会的な意義はさておき、小気味良いと思ってしまいます。

無記名 | 2009年10月18日 22:29

 常識的考えて、この担当検事は逮捕するべきじゃないですか? 国民から与えられた権限を正しく利用しないどころか、てめーの出世のために無実の国民を犠牲にしてもいいと考える輩はどんどんクビにして逮捕するべきでしょう。検察の組織論からしても、こういう人間を守ることの損得を考えられないものなんですかね。

toyokawa | 2009年10月18日 21:13

最近の小沢氏の発言を眺めると
必要以上に政策や内閣に関して避けているように見受けられます。
おそらくは二重支配論に対する配慮だとは思いますが
今回の記者会見のくだりも
そういった観点で見ると余り違和感のある物ではないと思います。
とはいえ残念ですが。

無記名 | 2009年10月18日 20:38

今回のマル激、特にNコメはいつに増して面白かったですね。今回取り上げられた問題のほとんどが構図として分かりやすかったということがあるのだと思います。社会や政治にあまり素養の無い私にもすっと胸に落ちる内容でした。
ただ、Winny問題については・・・、
金子さんを罪に問うのは、確かに不当なのかもしれませんが、もし、今回の裁判の結果でWinnyのようなファイル共有ソフトに公のお墨付きを与えてしまうような結果になるのならば、やや納得がいきません。相変わらずファイル共有ソフト発のウィルスは蔓延しているようですし、著作権の問題もまるでクリアしてませんし。だいたい私は、ファイル共有ソフトを使用してませんが、生活には全く支障は感じておりません。そこは包丁なんかの日用品とは違うところですね。
ま、お二人もおっしゃられているように、マスコミでももっと深いところで議論される問題なのでしょうね。

あ、蛇足ですが、亀井金融相の会見の動画はUPされないのですかね?あのような異常な状態での会見だからきっと興味深いやりとりもあると思うのですが。。
是非とも見たいです。

| 2009年10月18日 17:10

検察は一度解体しないとダメだろ。

匿名 | 2009年10月18日 16:41

小沢さんの会見は民主党のWebSiteで見られます。Nコメで取り上げられた「官邸会見公開」以外の質問・答弁も公開されています。小沢さんの会見は外務省WebSiteの岡田さんや福山さんの会見と比べると全くつまらないですが。

Silver Creek | 2009年10月18日 03:52

番組中、神保さんがすでにキーワードを仰っておりますが、『独占会見問題』と呼んではいかがでしょうか。
大手メディアは『独占…』と銘打って、自らの手柄を最大アピールしながら視聴者を釣るのが大好きです。それを逆手に取って、記者クラブごっこによる会見の閉鎖性を『独占会見』と呼ぶのがいいと思います。
問題をご存知ない方に対しても、何か特別な会見なのかと映ることで、内容を見てみようという仕掛けとして有効ではないでしょうか。

MIZU | 2009年10月18日 01:36

取調べの可視化と捜査の手法(おとり捜査や傍聴?)はトレードオフの関係にあるのですか?何回か前のマル激で確か、警察庁の偉い人が、可視化するならば、もっと踏み込んだ捜査手法を認めるべきだという主張したのに対して、マル激ではこれを批判し、そういう主張は自白強要を暗に認めているだけで、
可視化と捜査手法は別に論じられるべきだと言っていませんでしたか?確かそのように言っていたはずですが・・・

匿名 | 2009年10月18日 00:43

事情はわかりましたが、アップ遅すぎます。

本城 | 2009年10月17日 23:06

Nコメ。小沢さんの答弁。
悪代官顔が、ますます醜くなってる。
「蓄財と権力にしか関心がない男」とよく言われるが、そうかもしれないなあ、と思わせる会見でした。

鳩山さんは能天気なボンボンで、
小沢さんは土建屋ヤクザみたいですね。

岡田さんを総理にして、鳩山・小沢は引っ込んでほしい。

匿名 | 2009年10月17日 22:41
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