マル激トーク・オン・ディマンド
日本経済の復活のための処方箋
マル激トーク・オン・ディマンド 第460回(2010年02月06日)
日本経済の復活のための処方箋
ゲスト:池尾和人氏(慶應義塾大学経済学部教授)
 リーマンショックに端を発する世界同時不況から約1年5ヶ月。日本経済はGDP実質成長率が3四半期連続でプラスとなるなど回復基調の兆しが見られるものの、景気回復の実感は薄く、雇用情勢も失業率5.1%、有効求人倍率0.46倍と依然として厳しい状況が続いている。さらには円高や消費低迷でデフレの進行が止まらず、二番底を懸念する声も根強い。折しも5日、米国株式市場の急落を受けて日経平均株価が1万円を割りそうになるなど、景気動向については予断を許さない状況だ。日本経済はいつになったらこの不況を打破できるのか。
 経済学者で金融論が専門の池尾和人慶應義塾大学教授は、不況には一時的な景気悪化でその経済が本来持っている実力よりも下ぶれしている場合と、そうではなく実力そのものが低下している場合があり、現在の日本の経済不況は明らかに後者だと言い切る。
 2002年以降の日本経済は米国の過剰消費に輸出産業が引っ張られ、実力以上に好調な景気を維持してきたが、リーマンショックを契機に一気に失速した。その後、緩やかに回復してきてはいるが、現在の停滞状況は日本経済の本来の実力を反映しているに過ぎないというのが池尾氏の見立てだ。今後の見通しについても、「質素で退屈で憂鬱な」低成長時代が続くと池尾氏は言う。
 かつてジャパン・アズ・ナンバーワンとまで言われた日本経済は、なぜそこまで力を失ってしまったのか。池尾氏はその問いに対して、一言で言えば日本の経済の仕組みが硬直化し、内外の環境の変化に対応できていないからだと見る。 
 90年前後に起こった冷戦の終結は、ロシアや東欧の自由主義経済への参入や中国の開放政策の成功、インドやその他の新興国の台頭をもたらし、市場経済の規模が一気に拡大した。その結果、グローバル資本主義が成立し、そこに参加する人数もそれまでの10億人から40億人へと一挙に膨れ上がった。当然、グローバル市場における日本経済のウェイトは相対的に低下することになる。
 また、世界の工場として躍進を遂げた中国をはじめ、韓国や台湾などの近隣諸国が産業化に成功し、外でつくった製品を輸入した方が安いという経済合理性から、日本の国内向け製造業も大打撃を受ける。
 こうしたドラスティックな環境変化に日本は対応できず、産業構造の転換を図ることをしてこなかったと池尾氏は説明する。加えて、追いつき追い越せというキャッチアップ型の成長時代が終わったにもかかわらず、先進国型の経済成長に不可欠な、独自の技術開発やイノベーションを生み出すための教育や社会の仕組みづくりにも手を付けてこなかった。
 内外の激的な変化に対して何ら手を打たずにいれば、日本経済が弱体化するのも当然だ。そればかりか、日本経済の実力自体が落ちていることを直視せず、不況の原因を一時的な景気悪化と見て、財政出動というカンフル剤の投入を繰り返してきたのがこの20年間だったと池尾氏は言う。すでに長期債務残高は国と地方を併せて816兆円、対GDP比で160%以上にまで膨れ上がり、これ以上の財政出動の余力はない。しかも、そのツケは将来世代に回されるという世代間不公平が生じている。
 今や重篤な病にかかってしまったかのような日本経済だが、果たして打開策はあるのか。池尾氏は、日本経済が抱える最大の問題点は需要構造と供給構造のミスマッチにあると指摘する。しかし需給ギャップというと、その原因は需要側にあると短絡的に考え、慢性的な需要不足に対して慢性的な財政出動を行ってきたのが、これまでの経済政策だった。現在の需給ギャップはむしろ供給サイドに問題があるというのが池尾氏の見方だ。つまり、売れるモノやサービスを提供できるように、人やリソースを配分するという供給構造の大転換が必要だという。そして、その際に生じる痛みを手当することに経済政策の主眼を置くべきだと池尾氏は主張する。
 医療、健康、介護、教育、環境といった分野における生産性を向上させることが日本の経済成長にとっての最優先課題になると説く池尾氏とともに、日本経済の現状と復活のための処方箋を議論した。(本日のマル激本編は経済ジャーナリストの町田徹と宮台真司の司会で、ニュースコメンタリーは神保哲生と宮台真司の司会でお送りします。)
  • 検察の民主統制は法務大臣の責務
  • 郷原信郎氏インタビュー 小沢氏不起訴に見る深刻な検察の能力低下
  • 奥平康弘氏インタビュー まず政治に金がかかるという神話を疑え
  • 最初から無理筋だった「悪質性」の立証
  • 世論形成にネットが果たした役割は
マル激トーク・オン・ディマンド 第357回(2008年02月02日)
サブプライム問題が露にしたグローバル経済の実相
ゲスト:水野和夫氏(三菱UFJ証券参与・チーフエコノミスト)

マル激トーク・オン・ディマンド 第354回(2008年01月12日)
2008年日本経済の課題
ゲスト:熊野英生氏(第一生命経済研究所主席エコノミスト)

マル激トーク・オン・ディマンド 第403回(2008年12月20日)
見えたり、金融資本主義の正体
ゲスト:小幡績氏(慶應義塾大学大学院准教授)

池尾 和人いけお かずひと
(慶應義塾大学経済学部教授)
1953年京都府生まれ。75年京都大学経済学部卒業。80年一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。岡山大学助教授、京都大学助教授などを経て、95年より現職。経済学博士。著書に『開発主義の暴走と保身』、共著に『なぜ世界は不況に陥ったのか』など。『現代の金融入門』(改訂版)を2月10日に出版予定。
この記事へのコメント

コメント欄を見て拒否反応がすごいのでどんな内容なのかと
思いながら見てみたが、ごく普通のことしか言ってなかった。

しま | 2010年05月02日 06:27

まぐさん

前述文章は下記のように変更いたしました。よろしくお願いします。
>グリンゴ | 2010年02月14日 01:36

(変更前)
4.現役世代全般のうち30歳未満の格差は顕著に拡大傾向 ⇒派遣労働のため


(変更後)
4.現役世代全般のうち50代の格差がゆるやかに拡大傾向 ⇒年功序列崩壊のため

グリンゴ | 2010年02月14日 10:58

グリンゴさん、読み直すと表現上、微妙な部分がありますね。
3.世帯主の年齢階級別収入階級別世帯分布(2004年):
からしても、「崩壊と共に」は「崩壊に向かい」ですし。

まあ、小泉政権になり、むしろ格差は縮んだという意見に潜むカラクリを強調する為、全体としての表現のバランスが悪くなった事は否めません。

まぐ | 2010年02月14日 07:49

まぐさん

http://www.geocities.jp/yamamrhr/ProIKE0911-53.html
所得格差と国際比較 (2007年2月10日記載)のお話。

>バブル崩壊後の格差の縮小は年功序
>列制の崩壊と共に起きます。

表現上の問題かと思いますが、読む人によっては誤解することもあると思います。

1.世帯の所得格差の推移:
2.高所得世帯と低所得世帯の所得水準指数の推移、

からこの様なコメントをされたと思いますが、

4.世帯主の年齢階級別年間収入の格差(ジニ係数)の推移:

を見ると、平均値は上昇しています。

まとめると、1979〜2004年の25年間で

1.高齢者どうしの格差は縮小傾向 ⇒福祉政策のため
2.30歳未満どうしの格差は拡大傾向 ⇒派遣労働のため
3.全体平均値は格差拡大傾向 ⇒高齢化により、貧しい高齢者の絶対数増加のため
4.現役世代全般のうち30歳未満の格差は顕著に拡大傾向 ⇒派遣労働のため

このような結果ではないでしょうか。まあ、どのような前提でデータ処理するかによって結果、解釈も異なってくるとは思いますが・・・。

グリンゴ | 2010年02月14日 01:36

まぐさんへ
昨日、お礼のコメント(↓)を投稿したのですが、
見落とされているようです(笑)。

ドンピシャの解説ページの紹介ありがとうございました。
フツーの言葉で洞察を深めて行くこのような賢人って、私の理想です(笑)。
データ収集から漏れてしまう対象層について注意しないと、
解釈が真逆になってしまうようですね。
一点だけ、誤記について・・・
http://www.geocities.jp/yamamrhr/ProIKE0911-53.html
?.最後に
誤(2)高所得層・低所得層共に、所得が減るが、低所得層の減少率が低い。
正(2)高所得層・低所得層共に、所得が減るが、低所得層の減少率が高い。
腑に落ちるまで読み込めていないので、少し考えてみますね(笑)。

沈思黙考 | 2010年02月13日 08:13

> komei さん
その通りです。ありがとうございます。

ついでですから一言

120円で成立する製造業、100円で成立する製造業、90円、80円、70円…製造業は連続的なスペクトルの中で存在します。その時に今回のゲストや司会者のようなネオリベの系の人は「みんな70円で成立するように頑張りなさい。80円で成立しない製造業は消えてなくなりなさい」と言っているわけです。

それを中小企業のコンサルタントが言うならまだわかります。しかし政策決定者や学者やジャーナリストが言ったら終りでしょう。

toyokawa | 2010年02月13日 00:02

山田さんのブログの論考、興味深く読まさせて頂いています。ただ当方はこの方面の蓄積が少ないので、具体的に何か言う段階にはいません。今後、何かの機会に遣り取りできれば幸いです。

次に匿名さん
>カネがどこかに滞っているのが問題だ、ということだと思います。

当方もカネの滞り、偏りは悪だと思っていますので、金持ちにはもっと税金をかけた方がいいと思っています。
又、私は大きな政府派ですので、国民新党や社民党よりの再分配政策が良いと思っています。
しかし、今の日本で最優先すべきは金融政策によるデフレ脱却です。
従って、とりあえずはみんなの党を支持しています。

陰謀論というかインサイダーが上手く立ち回って個人的に利益を得るのは、まずいとは思いますが、全体的に利益が齎せられるならOKと考えます。
その意味で、みんなの党が清和会系の別働隊でもデフレ脱却してくれるなら支持します。

次に吉幾三らのリミックスに関して。
文句なしに好きな曲。
ユーチューブのコメント欄にもありましたが、当方も切なくなった口です。
地方の閉塞感を演歌歌手が捻り鉢巻、半纏を着て唄う。この限定ゆえの強度あるいは土着的な濃度が、他のヒップポップと閉塞感を共有するゆえにリミックスされる。
そしてグローバルに遍在する閉塞感が共鳴しあう事により解消され、美しく頂点に向かうが、その至福感にはやがて終わりが来る。
しかし、我々の思いが回収される先は吉幾三がしめす土着(ギミック)を超えた自分達の本来の居場所。こんな感想を持ちました。

最後に今回はテンションが上がりすぎ、何度も登場して失礼しました。

まぐ | 2010年02月12日 22:45

コメントを見ていて、思ったことを書きます。
最近、みんなのレベルがすごい。特にこういったサイトのコメント欄はそうですが、みんな経済なりなんなり、すごく勉強されています。
私自身、ここ何年か、こんな時代というのもあって、色々本を読んだりしています。
が、本を読んできて私が思うのは、社会科学ってやっぱりみんな『分かんない』というのが本当のところなんじゃないか、そんなもんなんじゃないのかな、ということです。
副島隆彦氏のサイトで書いてありましたが、小室直樹先生が、
「あのね。経済学だけは、80%学問として、自立できたんだ。ほかのは、 全部,駄目だった。科学(サイエンス)になりきれなかったんだよ。」 と。 先生は、そうやって、こっそりと私に真実を教えてくれました(第2ぼやきより)。
と言っていたのは本当なんじゃないかな、と思います。
まぐさんのコメントを見ていると、竹中平蔵さんも、陰謀論系のサイトで言われているように、わざとああいう政策をとったのではなくて、本当にそれで世の中よくなる、と思ってやったんではないかな、と思ってしまいます。
多分、みんな「自分は正しい」と思っているんだろう。
ですが、本当はそんなことないんじゃないか。社会科学なんてまだまだそんなもんじゃないか、と思います。だから賢い人同士が、ああでもない、こうでもない、と言っているんだろう(そしてだからそれがたくさんの人のメシの種になっているんだろう)。多分まぐさんが政府の要職についても経済は良くはならないだろう。そんなもんなんだろう。
どうも経済政策、というと、思うのは「北風と太陽」みたいな話に思えてきます。なんとかコートを脱がせよう(カネをまわそう)というような。でも、本当は「みんなのためにコート脱いでもらえませんか」というしかないんじゃないか、そう思います。あるいは太陽のように待つか、ですが(その場合金持ちが金を使うまで貧乏人はやばいことになりそうだし、金持ちが『加減して』金を使ったらもうだめだ)。
それと経済学(経済政策)って、お金持ちをお金持ちのままに、カネをなんとかまわそう、というような感じに思えます。お金持ちを守るために、というか、金持ちに高い税金が掛かるのを防ぐために、ごちゃごちゃ難しいことを言ってるだけじゃないんだろうか。
勿論、所有権が、社会の発展を・・・、みたいなことは分かりますが、やっぱり、どうもなぁ、と思ってしまう。
資金がないから、生産出来ない、ということは裏を返せば生産出来る、ということだ。カネがどこかに滞っているのが問題だ、ということだと思います。消費という面で言えば、今モノは売れなくて困ってるほどあるんですし。そして買えなくて困ってる。やっぱり金周りの問題だ。うーん。

やっぱ分かんね。

匿名 | 2010年02月12日 02:24

>toyokawa様

>この論文見て初めて知ったのですが、日本の国債費はGDPの1.3%程度。これに対して米国はGDPの1.8%、英国は2.3%、イタリアは5.3%だそうです。要するにそういうことです

国債費ではなく利払い費の間違いではないでしょうか。国債費はH20年度で約20兆円ですから、GDPの4%程度です。

komei | 2010年02月11日 23:10

FTにまともな社説が出てました。特に神保さんは必読だと思います。

社説:日本の債務懸念は行き過ぎ
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2750

怖いのは国債残高ではなくデフレ。これが当たり前の日本経済の現状認識です。財務省系やネオリベ系の人はこの認識が決定的に欠落していて(もしくは意識的に無視、軽視していて)げんなりするわけです。それにつられて増税だ財政健全化だと明後日の議論を展開するジャーナリストも同罪です。

この論文見て初めて知ったのですが、日本の国債費はGDPの1.3%程度。これに対して米国はGDPの1.8%、英国は2.3%、イタリアは5.3%だそうです。要するにそういうことです。

toyokawa | 2010年02月11日 13:01

沈思黙考さん
>「所得分布のバラツキが日本で拡大したということは起きていない。
所得分布のバラツキは同じで、全体が貧しい方向に移動した」
(池尾和人先生 Part1:62分〜)とのことですが、
2極分化が拡大(中間層が貧困化)した・・・とばかり思っていたので<


http://www.geocities.jp/yamamrhr/ProIKE0911-53.html
所得格差と国際比較 (2007年2月10日記載)

が総括的で詳しいようです。
高度成長期には、低所得層の所得が急激に伸びた為、格差が縮まっています。石油ショック以降の安定成長期には格差は拡大します。これは年功序列制の確立と共に若年世代と高齢世代の格差が拡大する為です。従って、一生を勤め終われば、自宅を持て、老後を安定して送れるという意味で、一概に悪い格差とは言えません。
バブル崩壊後の格差の縮小は年功序列制の崩壊と共に起きます。
中高年のリストラに代表される熟年層の所得の低下がこの傾向を強めます。一方、勤労者世帯の格差は緩やかに拡大していますが、企業間や職種間の格差によると思われます。
その他、年金制度や福祉制度が低所得層の更なる低下を防いでいるようです。

問題は高額所得者の推移です。
生活実感として、各年代に困窮感がある一方、テレビ等で露出される高額所得者の生活ぶりが格差拡大感を強めていると思われますので。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4655.html
上記はデーターが2001までしかありませんが、小泉政権下では(何故、データーがないのかを含め)上昇を示したのではないかと推測されます。

まぐ | 2010年02月11日 11:31

ポルカールールについて、具体的にどうするかが問題、とおっしゃられていたが、それは番組内で提言されて医療の市場化や産業構造の転換も結局同種の問題ではないのか。医療市場が伸びるということは言い換えれば医療費の増大ということであり、ナショナルミニマムの低下圧力が強くなるだろうし、トヨタの部品問題を見るに結局トヨタと言えどもそのコスト高な国内企業に依存していたわけで、もしかすると"カイゼン""かんばん方式"から見直す必要があるかもしれない。
結局、お互いに"総論"を投げあってるだけじゃないのかという不毛さを感じる。

匿名 | 2010年02月11日 10:30

まぐ様
>その為には細部を重視する。つまりは基本的データーを重
>視し、それを無視した解釈を排除していく事が必要になる。
おっしゃる通りに思えます。私は経済システムではなく社会システムを考えていますが、「基本的データ」を「社会の細部」と置き換えると、その細部へ向けて何をどう選択するかによって全体像のイメージを示すことが現状では重要なのではないか、と考えるのですが。

山田 | 2010年02月11日 07:09

>日本で日銀が円の供給量なんかいじりだすと(いじってきたからこそ)スタグフレーションが起こるに決まってる。

コメントを何度読んでも意味がわからない。基本的な知識を踏まえていないから、理解不能な物語になってしまう。

その意味で山田さんの
>話のおとしどころを政策論に落とすことによって、会話全体が旧パラダイムに落ちてしまうからです。

と言うのも危うい。

我々の認知は、不完全で全体を正しくは認識できない。
せいぜい経験的、帰納的に認識を深めたり、学問という知のフレームを使い、解析し再構成して、それなりの全体を理解するしかない。

不完全である事を自覚するなら、まず為すべきは雑音を消す事になる。
その為には細部を重視する。つまりは基本的データーを重視し、それを無視した解釈を排除していく事が必要になる。

まぐ | 2010年02月10日 23:50

無記名 | 2010年02月07日 14:09 さん

>トヨタ批判の真相が知りたければトヨタの株価のチャートを見ればいい。
トヨタは事故があって批判されているんじゃない。株価を下げるために事故が批判されているんだ。

チャート見ましたが、そのような動きは感じられません。
よろしければ詳しい説明をお願いします。

無記名 | 2010年02月10日 22:24

デフレの時に実質経済成長率で経済を語る人間は3種類に分類できるそうです

1.バカ
2.イカサマ師
3.バカなイカサマ師

toyokawa | 2010年02月10日 18:29

日銀の話や政治家の渡辺さんの話は一つの事実を言っているだけにすぎなくて、議論の全体性からいえばとても実現可能なものではない。
まずドルは基軸通貨だからこそアメリカがジャブジャブと刷りまくって、それを金利操作で吸い上げることができる。ユーロは欧州経済圏という流れがあるし、その奥にイギリスという老獪な国家があるからこそ通貨供給を行える。それでも南欧州の問題もあるし、それよりも東欧諸国の問題もある。一つの経済圏があっても今の現状はとても危ういかじ取りになる。アメリカは基軸通貨だからこそ自由に通貨供給量で景気をコントロールできるし、そのためのG20や米中の関係なわけ。
日本で日銀が円の供給量なんかいじりだすと(いじってきたからこそ)スタグフレーションが起こるに決まってる。円がそんなに力強いわけないじゃないか。

この手のバカが日本にはまだゴマんといる。中国ですらSDRなどでドルに代わるものを作ろうとしているのに、日本はバカ正直に「円安か円高か」みたいな議論をしている。
宮台氏は、基本昔の左翼くずれの右翼だからファンダメンタルな、根本的な考えがない。民主党そのものだな。
自民党はもっと馬鹿で、あべしんぞうみたいなやつしかいないけどね。

無記名 | 2010年02月10日 13:37

「雪が降っている」という文が真であるのは,雪が降っているときであり,またそのときに限る
「The sentence "It snows" is true if and only if it snows」 Tarski

この哲学上の話は僕ら日常の現場においては「話のおとしどころは何なのか」が重要であるということを云っているように思えて、現状がパラダイム転換を必要とする真っ只中だと考えている私にはとてもぴたりときます。私自身はこのまる劇の議論には今の社会閉塞感にブレークを与えるような考えがたくさん含まれていると思いますが、一方皆さんの反応のようになんとなく胡散臭く聞こえるのも確かです。私にそう感じさせる原因は話のおとしどころを政策論に落とすことによって、会話全体が旧パラダイムに落ちてしまうからです。もともとビデオニュースは新しいパラダイムに向けてメディアの役を果たそうとしているのだと感じていますが、そこにも自己矛盾の構造を感じ、是非そこを脱却してもらいたいと願うものです。その結果は出場者の選択に現れるはずと考えます。

山田博英 | 2010年02月10日 07:20

「日本をどういう国にしたいのか」というビジョンを示すことがまず必要だと池尾先生はおっしゃる。

しかし、「我々日本人とは何者なのか」ということをそもそも理解していない人達が日本の明日の未来を語れるはずがないのではないでしょうか。

時事問題もいいですけれど、過去を振り返る番組もたまには拝見したいものです。

shin | 2010年02月09日 19:20

http://agora-web.jp/archives/870589.html
小幡績「日銀は日本経済を救えるか?」
の話題がコラム欄に出ているので批判してみたい。
まず、これは専門家へ向けたというより、一般へ向けのコラムなのだろう。
その割には一読して意味が取り難い文章になっている。
以前のCOP15関連の番組での発言「ジャーゴンの森に誘い込み、迷子にさせる」を思わせる文章になっている。
これは論証部分のチンケさを隠す為なのではないかと邪推さえしてしまう。

論証ではまず言えるのは小幡氏はインフレが必要であるという事に反論する為、インフレでは十分ではないと主張している。
つまりは必要条件と十分条件を意図的にか混同している。

金融政策による景気の改善は金融機関→企業→国民 の順で改善される。
この推移は、緩やかである為トリクルダウン(浸潤)、悪く言えば「おこぼれ」と呼ばれる。
金融政策の正当性としては、政策コストが掛からない事と政策によるマクロ経済全体に及ぼす歪みが相対的に少ない事が上げられる。

ところが恐慌時には改善に至る時間が一層かかるため、末端の国民生活に対する手当て(雇用創出、貧困対策等々)が必要になる。
つまりインフレ化政策は必要だが、それだけでは十分ではないのが実際だ。また歴史的に見ればどのような恐慌でも3年ぐらいで回復期に入っている。

一方、小幡氏は改善の推移の遅さを必要以上強調し、それを論拠として十分ではないと言っている。
さらには推移すら認めず、インフレ化政策がスタグフレーション(インフレを伴う不況)になるとしている。実際は、日銀がインフレ化政策どころかデフレ化政策を長期間続け、長期の不況を齎してているのだが。

次に気になるのは小幡氏が「インフレ期待」というものを十分に理解していない事だ。
ここで前便で紹介した上念司氏流の表現をして「インフレ期待」の機能を生活者の実感レベルで表現したい。

安売りに人が飛びつくのは、この機会を逃せば、値が上がり、安値では買えないと思える時だ。逆に将来的に、安売りセールが何度でもあると思える時は飛びつかない。このように、人の購買意欲は将来の値動きの予想により齎せられる。

全般的に物価が上がる時期が続くと、すなわち、インフレになり、そして将来的にもインフレが続くという予想が確信的になればなるほど、人の購買は早く買いたいという心理に支配される。(人のインフレ期待を強める為には日銀が穏やかインフレ状態を将来的に保つと宣言する事が必要になる。)

逆に今のようにデフレ不況が長期的に続いている時には、人は物は出来るだけ遅く買い、貯蓄を増やそうとする。
これは物は将来的に値下がり、貨幣自体の価値は上がっていくからだ。

このような人の購買心理、行動が経済全体まで及び消費が上がり、企業が増産し、雇用が必要になり景気が良くなっていく。

まぐ | 2010年02月09日 12:03

検察報道について、坂上遼さんをゲストに呼んでいただきたいです。

http://opinion.infoseek.co.jp/article/752

戸村 | 2010年02月09日 09:45

今回は非常に面白かった。池尾教授のしゃべり方も解りやすくて面白い。敢え細部に議論を向かわせないのが、逆に良かったと思います。
今日本は何をなすべきかを繰り返し伝えられています。宮台さんが最近仰られていた事と池尾教授の理論との間に乖離があるのではないかと思いますが、なぜか宮台さんがいつものような調子で直線的に否定しない(もしくは)出来ないのが逆に面白かったです。
町田さんも最後には最近の御自分の主張を述べられ、加えて池尾教授にその主張の感想を素直に尋ねられており、番組としてバラエティぽくなくて非常に心地よかったと小生は感じられました。久々に大学教授らしいゲストの登場で今回は大変良かったと思います。

steve | 2010年02月09日 03:51

どうでもいいけど、マイケル・ムーアって、太りすぎだよな?
朝日新聞(土曜版)に彼の写真が掲載されててビックリ。
あんなにデブだったとは思わなかった。

空気読めない不適切コメント | 2010年02月09日 02:18

uhe様

》 しかし、先週の出演者は鈴木宗男氏(その前は、堀江貴文氏)じゃない。いまはじめて見て知った。やばかったかな。

池尾さんてのはみっともないですねえ。いったい何が「やばい」んですかね。どうしようもないな。腐ってるよ。

ビデオニュースがあれば新聞なんていらない | 2010年02月08日 23:40

宮台さん比較優位の使い方間違ってますよ。

無記名 | 2010年02月08日 20:58

マル激は新自由主義者人脈が多いなあ。
都知事筆頭にして。
宮台氏の「上に登れると感じられるならば我慢できる」という言葉に失望しながら頷く俺がいる。

無記名 | 2010年02月08日 18:25

宮台氏が傲慢にうつるのは、ずばぬけた頭の良さに対するヒガミでしかない。


良太 | 2010年02月08日 16:47

>>無記名さん

その議論二項対立の議論は、ずっと前から欧米の思想界では気づかれて大幅に議論も進捗しています。言語学、ジェンダー、経済原論、超領域的にその問題は扱われてすでに一般的ですよ。西洋と東洋という問題立てがすでに二項対立であったりします・・・。

資本主義のおかげで真面目に研究されなくなったわけではありませんが、理論が高度化、緻密化して一般人がほとんどついてこれなくなってる問題点は大いにあると思います。

宮台氏が傲慢に見えるのは、単にムリに議論をはしょってまとめようとするからでは・・・。わからないって言える素直さがないのかも(笑

いつも曖昧な表現といって批判されますが、彼がよく言う「包摂性」のテーマにしても、神保さんと協力して、さまざまな具体的なテーマ作りに取り組めるはず。

心理学と制度論を抜け切れないがゆえに、行き詰まってる思想上の問題点があるような気がします。
氏のスタンスはあくまで、社会秩序を守るというハーバーマスやローティに近いものだと思いますしね。

おふたりのコミュニュケーションが、もっと円滑にいけば、丸劇ジャーナリズムの理念みたいなものがも出来上がると思われるので惜しいのです。

現状を見ていると、だらだらと右や左に気を使う人目を気にするお嬢になってきてしまっているような感じです。

いやな意味で「大人」になり始めてる。
それこそ、こんな人たちは宮台氏が出てきたときに徹底的に噛み付いた人たちではないでしょうか?

マルコメでも述べてたように、確かにネットが世論に影響力を伸ばしていると思います。だからこそ、オリジナリティのある放送を切に願います。

喫煙者 | 2010年02月08日 12:57

竹中氏がTVで「まだまだ改革が足りない。規制の緩和が足りない。」という言葉はよく耳にしていた。それを、単に「弱肉強食やハゲタカの手先」的な批判だけで片付けて、具体的な未来図を聞こうとしなかったが、今回の池尾氏の話で構造改革の具体像が多少は理解できた。
今後、ミシン製造のブラザー工業がプリンターを作り、富士フィルムが化粧品をつくる会社に変貌するような変革が必要なのだろう。

小泉内閣で公共工事を毎年、数%削っていくので土建屋さんは介護ビジネスや農業などに変貌できるよう政策で後押しするような話を聞いた。
しかし、公共工事の減少は、自分の会社ではなく他社がそのあおりくうだけで、自分たちは生残れると思っていた。その結果は、ジリ貧で今更業態を変革する資金すら残っていない。従って、倒産や解散となった。まさに「茹でガエル現象」である。
ただ、この時どれだけ政策の後押しがあったかは私は知りません。

政権交代で、現状の変化が"冷水を徐々に上昇させる"のではなく、"いきなり熱湯に入れられた"状況と認識しだした人はかなり増えたと思う。是非、きめ細かい政策の後押しを行って欲しいものだ。

大平正芳 | 2010年02月08日 12:47

成長戦略は優先順位の問題だと思う。ライフスタイルや市民の価値観が先にあり市場経済のあり方やグローバル経済はそのあとに位置づけられるべきではないか?

池尾氏は相変わらずそれを逆にとらえている点で市場原理主義者と言わざるを得ない。

「ライフスタイルの健全化は、金持ちの消費を阻害し需給ギャップが出来る。したがって金持ちの贅沢は必要であり格差は当然だ。それに伴いグローバル経済に適応すること、すなはち自由な経済活動・競争原理を促進しなければならない」これが池尾氏の主張であり、いくら言っても「ミニマム社会保障が必要だ」というのはその陰に隠れてしまう。

小泉改革により如何に社会が破壊されたかの現状認識が薄いから池尾氏のように「若干の修正で済まされる」という理屈になる。

健全なライフスタイル、つまり生き方を提示しそのうえで需給ギャップの解消のため貿易に頼らざるを得ないと云うならわかる。
世界の長者番づけの上位の連中が数兆円の資産を持っておりアフリカの貧困国を何カ国も救えるような資産が個人に集中し、どんな贅沢をしても一生のうちに使い切れない---このような社会が健全で彼らのライフスタイルが正常であると云えるのだろうか?

池尾氏の考えには到底賛同できない。

urara | 2010年02月08日 11:40

グローバル経済化の大競争があったとして、何故日本一国だけが成長できないんだろうね。この手の与太話に中国発デフレ論、世界構造デフレ論がある。いずれも、何故日本だけがデフレになるのか説明できない。

データーを無視した物語が日本を覆っている。

今回の口直しに以下を見て欲しい。
http://www.choujintairiku.com/seikai/watanabe173.html
日銀のデフレ対策は間違っている。渡辺喜美
資料
http://www.choujintairiku.com/seikai/images/defla.pdf

渡辺喜美はちゃんとデーターをしめしている。
データーによれば今回の恐慌で生じたGDPギャップが、日本においては金融政策が殆ど機能せず、埋まっていない事。(BOJのバランスシートの減少は、日銀が市中に通貨を殆ど流し込んででいない事をしめしている)
また、0年1月から09年10月までコアコアCPIの数値が0〜−1%間を推移している事。これは日銀による実質的なデフレ・ターゲット政策である事を示している。つまりは日銀がデフレ状態を維持している。
この動画の難を言えば、渡辺の顔のアップ度が強いので、少し引く事ぐらいw

デフレやそれに伴う円高が何故わるいのかは「デフレと円高の何が悪か」
上念司を読んでほしい。
上念司は長銀破綻後、失職し、経済の実態を知るため、数多くの経済書を読み込み、リフレ派に行き着いた。
その経験を生かし、普通の社会人にもわかるように心を砕いてこの新書を書き上げている。
このように表現すればいいのかと、驚きに満ちた本になっている。
また、宮崎哲哉も絶賛している。

まぐ | 2010年02月08日 08:42

池田さんの声がうらがえるたびに言ってる話の意味がわからなくなり、最後はねずみ男のようなアイソ笑いで締めくくられる不思議な内容でした。

とら | 2010年02月08日 05:26

完全な人選ミス。
全く理解してない似非経済学者の話なんて聞いている暇はない!

角田 | 2010年02月08日 01:57

この前鋼の錬金術師を見ていたら
PRIDEという言葉の意味は傲慢という意味なのだそうです。
あべしんぞう的な、小泉的な、誇りを持つとか言う人間たちの本質は傲慢そのもので、その中に属しているような輩の言うことは、理論だの何だのという以前に聞くに値しません。

西洋宗教、思想は2項対立というシステム、概念を作り上げましたが、一方で東洋宗教、思想はそれに代わるシステムや概念をまだはっきりと形にしていません。一方で東洋思想は0の確立などいろいろな貢献をしているのだけれどもそれが最近の資本主義の勃興のおかげでまじめに研究されなくなってしまった。
何故こんなことになっているのかといえば宮台氏のような「傲慢な」、そして今回の番組で出てきているようなあべしんぞうてきな、竹中的な傲慢な人間が、東洋思想を捻じ曲げているからだと思う。0を0と1で分けた西洋思想からは今後何か良い発想は生まれてきそうにない。
それと同様に市場を単なる0と1(売りと買い)に分けようとする西洋の市場には日本経済を発展させるような根本的な発想はないと思います。

無記名 | 2010年02月08日 01:21

今回はあまり面白く無かったですね。日本の中の社会主義的部分を論じるなら、もう少し市場改革の各論を詳しく述べてくれないと盛り上がりに欠けます。

短期的には費用対効果の高い緊急景気対策としてのリフレ策はいいと思いますが、中長期は一部製造業依存から脱却し需要に合った供給の変化(構造改革)という本編で扱われていた様な話になるんだと思います。

現状の日本という前提では、リフレ策の効果は必ずしも大きくは無いんでしょう。
賃金がインフレに連動するかどうかが、どうにも不明朗ですね。
私の想像ではリフレ政策を取った場合、インフレは必ず一時的に生じることが観測されると思いますが(大和総研の原田泰氏のテレビ解説で現実にそのようなことが起きているというデータを見ました。残念ながらその番組はネット上には見当たりません。)、何を持って景気回復と言うべきかという問題が出てくると思います。
失業率、平均賃金、個人・法人税収額、ワーキングプア人口・・・それらの改善幅がどれだけ・・・?。(何事も前提条件によって結果や解釈は変わりますから。)
円安になれば輸出企業の収益も回復する筈です。しかし、企業は労働賃金を(どの程度)上げられるのか・・・?これはもう各企業に個別の事柄と言い切れるような時代だなと感じます。
 小幡セキ氏の主張は現状日本でのリフレ政策は、資産インフレ発生の他、ある種のスタグフレーション状態に置かれる人が多数出ると言っているのでしょう。エネルギー価格上昇の時のような感じだと思います。インフレ>デフレ>スタグフレ??なのでリフレはよくないと。
 どのような商品に対してマネーの価値を変動させるか、という前提条件によって結果(投資先)は変わるのだと思いますが、既に持っている商品・サービスに対してマネー価値が低下した場合は、未だ持たない金融資産への投資行動が相対的に拡大するでしょうね。

グリンゴ | 2010年02月08日 00:18

民主主義だけでなく資本主義も、健全に保つ努力をしなければいけませんね。宮台さんも言っていましたが、購買行動による消費者の意思表示は、まだまだ弱いと感じます。国際環境もテクノロジーも変わり続けていることもあり、労働者の移動や企業の事業転換を、政府がサポートすることが必要と感じました。

途中、池尾さんが、めざす「国のかたち」を明確にするべきと言っていました。鳩山首相の施政方針演説に対する、経済学者からみた評価をもう少し聞きたかったです。ちなみに演説では、厳しい環境に直面している日本だからこそ、そんな中で幸せに暮らせる生活様式や経済制度を育むことができれば、それを文化として世界に発信できるということを理念として言っていました。まあ、「退屈で憂鬱な」社会でも、悪い見本にはなりますが(笑)

Nコメ(丸コメ?)の法務大臣の責務ですが、重要な指摘ですね。まさに政治主導を実践して欲しい所です。

かんぽ | 2010年02月07日 23:24

気を取り直してマルコメ。
こちらの方が全然レベルが高い。

旧来のような自民党の長期政権が続くならば、検察の権限の大きさも、国民の利益に沿う可能性があった。
しかし政権交代が現実となった今、検察、特に特捜部をどのようにポジションに置くのが国民の利益に適うのかを考えるべき時期に来たのだろう。

検察審査会を市民にもっと開き、権限を拡大、強化する必要を感じる。
その点、郷原さんの自浄能力云々は良くも悪くも、検察出身である事の限界なのだろう。

ちなみに検察関係者は今回の特捜部をどのように判断しているのか
http://opinion.infoseek.co.jp/article/752/2
「特捜検察」幻想の終焉(2)から引用

現役検察幹部(元特捜部副部長)
「基本的な捜査、つまり犯意などの立証が足らず、特捜部の基本的な能力不足の結果がこれでしょう」と歯牙にも掛けない様子だった。

現役検察幹部(元特捜検事)
「小沢のような大きい存在を倒すのに、紙(形式犯)ではダメだ。もっと国民が、なるほどと納得するような実質犯をめざさないと」と語った後、「巨木は紙では倒れないよ」とため息をついた。

弁護士(政治家を起訴した経験を持つ元特捜部長)
「まず捜査手法が違うね。捜査指揮の問題だ」と断定したうえで、「ゼネコン各社から裏献金と金の流れを明らかにして行ってから小沢を狙うのが筋だ。そこを解明しないまま石川を逮捕し、小沢の関係先にガサを入れ、石川の供述だけに賭けたやり方だった。順番が違う」こう指摘した上で、「事件の組み立て、展開が酷い」厳しく批判した。
(引用終)
この程度の認識しかない。

奥平氏の政治に金が掛かるのは神話という発言は世俗的な自分には、奇麗事にしか聞こえなかった。
アメリカのように多くの(政策)スタッフを抱えなければ、政治家主導などは出来るはずがない。
金を使わなければ、結局、官僚に頼るしかなくなるのではないか。

政治資金団体を迂回する献金は透明性の見地から違法にすべきだが、基本的には政治家が集める金より官僚が使う税金の方が国民にとっては大きな問題だろう。

ネットの世論に関しては「世論の曲解」の菅原琢氏などの見解が聞きたい。

まぐ | 2010年02月07日 23:04

ちょっと今回の対談は薄っぺらい感じが否めない…。
ビデオニュース見てる人、テレビ見てる人なら既知のことばかりだったのでは…(是非は別の話ですが)。
なんだろう、池尾さんの話し方がちょっと個人的にうざいな(笑)。

経済の話やるなら、「日本銀行は信用できるか」の岩田規久男さんの話が聞きたい。

法務マン | 2010年02月07日 17:42

経済学的に正しいことを言う人、社会学的に正しいことを言う人、はそれぞれいるのに、それらが融合されない。

コーディネート役のひとが必要なのでは、と常日頃思っています。

コーディネート役がいないので、つい経済学者が社会問題を社会学者が経済問題を語ってしまって、トンチンカンなことになっている現状があるの気がします。

がらお | 2010年02月07日 17:32

ちょっとがっかり。
民主党の政策議論に入った本編のパート2の冒頭で、「個別の政策の関連性がよくわからない」と池尾氏がおっしゃった瞬間に見るのをやめました。よくわからない人の話を聞いてもしかたない。時間の無駄。せっかくなら、きちんと分析ができるゲストを呼んでいただきたいと思います。

jin | 2010年02月07日 16:19

今回の本編はどうも理解できません。

・高福祉低負担なのだから財政赤字になるのはあたりまえである

のであれば、例えば本年度について、低負担に見合わない過剰な福祉にあたる支出の金額が、財政赤字の金額とほぼ同額になっていても不思議はないのですが、そのようになっているとは思えません。

・生産性の低い町工場を切り捨てないままでいるから日本の競争力が沈下した

のであれば、町工場の製品を使用して最終製品を製造しているメーカーが、不利益を忍んで水準以上の高価格で町工場の製品を購入し続けているという事態が背景に生じていても不思議ないのですが、そのようなことが一般的とは思われません。あるいは、町工場の製品価格を低く維持するために、公的な資金が投入されている、という事態が生じていても、不思議はないのですが、そのようなことが一般的とは思われません。

ゲストの池尾さんの主張は、様々な素朴な疑問を励起させるのですが、その回答にあたる説明はありません。
もし、例えば、上記の内容が単なるたとえ話であるならば、池尾さんの主張全般はどんな論拠によるのでしょうか。

ゲストの話はあたまから否定せずに、とりあえずできるだけ話を引き出してゆく、という司会のしかたはあるのとは思うのですが、ゲストの主張や根拠について、視聴者が感じるだろう疑問を、問うていくという司会をぜひやっていただきたいと思います。
(ゲストの話はそのまま流して聞く、それとは別に自分の主張を述べる、両者がかみ合っていなくても特に気にしない、時間いっぱいに床屋談義がなされればそれでよい、という司会のスタイルでは、ものたりません。)

hitokotoan | 2010年02月07日 15:25

>>喫煙者さん

同感です。そもそも宮台氏は経済について何も知らないのですから仕方がないのでしょうが。
この町田氏という方は正直やめた方がいいと思う。

宮台氏へ
トヨタ批判の真相が知りたければトヨタの株価のチャートを見ればいい。
トヨタは事故があって批判されているんじゃない。株価を下げるために事故が批判されているんだ。
マル劇でマルクスの資本論でも取り上げてみればどうか?
今の宮台氏は前期マルクスの尻尾のような存在ですね

無記名 | 2010年02月07日 14:09

今回の様な捜査・起訴が行われたのは、検察が組織として疲弊しているためか、属人的な要素が大きいのかについてですが、前者が原因であると思います。現特捜部長に問題があるとしても、彼の暴走を検察上層部が食い止められなかったのは検察が組織として疲弊しているからに他ならないでしょう。郷原氏が検事をしていたころは、政治家の汚職事件では、徹底的な捜査で証拠を固めた場合でなければ、上層部が立憲のGOサインを出さなかったと、氏が以前述べているところです。その頃と比べて現在はチェック機能が衰えていると考えられないでしょうか。

猿猿 | 2010年02月07日 12:31

自分が思い込んでいた点を気づかされる良い内容だったと思います。

まあ、検証は必要ですけどね。

無記名 | 2010年02月07日 11:56

さすがに、これはひどい・・・。
前の就職戦線の回も含めてですが、内容、ゲストの劣化がすさまじい・・・。

お二人とも、お忙しい中で番組の質を保つのが、困難になってきてるのが見受けられます。

テーマ取りもきわめて曖昧。
議論どころか、くだらないおしゃべり観が露出しています。構成が甘いのでは?

まさに、宮台さんが自分でおっしゃってる時間が無い労働者たちを地でいってらっしゃるように思えます。

浅はかな内容のポップなゲストばかりが軒を並べるようになっては、丸劇が知らないうちに「大樹よらば」の発想になってないでしょうか?

それに宮台さんが噛み付くならまだいいのですが、だんまり。

失礼ですが、神保さんにはもうちょっとハードな内容の本をきちんと読まれることをお勧めします。

放送を月2回にしてでも、質は保っていただきたく・・・。

勝手な意見失礼しました。

喫煙者 | 2010年02月07日 11:30

kazikeo
ビデオニューズ・ドットコムの「マル激トーク・オン・ディマンド」に出てきた。配信(有料)は、明日以降とのこと。http://bit.ly/btAr08 しかし、先週の出演者は鈴木宗男氏(その前は、堀江貴文氏)じゃない。いまはじめて見て知った。やばかったかな。
4:56 AM Feb 5th from Tween

ikedanob
@kazikeo 私も出ましたよ。谷垣総裁も出てるんだから、問題ないでしょう。
5:07 AM Feb 5th from Brizzly in reply to kazikeo

涙ぐましくがんばってるマル激が、やばかったかな、呼ばわりされてて吹いたw
あと、のびーが、びっくりするくらい権威主義丸出しで、自分も権威に数えているところに、二度ワロタw

uhe | 2010年02月07日 11:21

池尾和人先生の仰る「需要創出型の構造改革」って、
飯田泰之先生の指導教官だと伺っている吉川洋先生の主張と同じですが、
私の学んだマクロ経済学では、スポ根的世界に見えてしまいます。
小幡績先生もアゴラで
「リフレ政策は最も採ってはならない金融政策なのである」と仰ってますが、
http://agora-web.jp/archives/870589.html
何で金融緩和して、構造改革しやすい環境を育もうとしないのか不思議です。
銀行の信用創造機能自体、バブルそのものなんですから、
インフレ起こして何が悪いの?って思います。ホントに不思議です。

「所得分布のバラツキが日本で拡大したということは起きていない。
所得分布のバラツキは同じで、全体が貧しい方向に移動した」
(池尾和人先生 Part1:62分〜)とのことですが、
2極分化が拡大(中間層が貧困化)した・・・とばかり思っていたので、
ご存じの方、解説していただけないでしょうか?

原田泰先生 and/or 飯田泰之先生のゲスト出演を期待しますが、
宮台真司先生って、もしかして戦略をお持ちなのかな?
って気がしてます。
デイキャッチャーズ・ボイス宮台真司
第62回 2010年02月05日
「皆さん、尻軽になっていませんか?」
http://www.tbs.co.jp/radio/dc/fri2/index-j.htm
「ある問題について(信念に基いて書き込むんじゃなくて)
Aという意見とアンチAという意見を
両方ともネタ的に振り撒いて、盛り上がりを実験する」
マル激のコメント欄は、リフレ一色ですから、
アンチ・リフレ(ネオリベ)派を煽って、
帰結を眺めようとしてるのかな? って気がしてます。
宮台真司先生って、
政治的立場を明確にしない限り、
未熟だと考える副島隆彦先生とは対照的に、
各思想の長所短所を踏まえたキメラ的・・・・と言うよりも、
「どこも故郷だとは思えない(エドワード・サイード)」思想の持ち主ですから・・・

沈思黙考 | 2010年02月07日 09:45

日本が「北欧並みに高福祉」で「過度すぎる平等主義」が蔓延ってるみたいな前提(まるで星野仙一さんのニッポン観)でお三方のお話が進んでいたような気がしますが、どうなんでしょう。

いろいろありますが、現状で、せめて、いわゆる「貧困率」等の数字が北欧並み、最低でも世界トップ5くらいなら、↑のような前提でお話されるのもわかりますが・・・典型的な「藁人形叩き」になってしまっていたような・・・

Ayam | 2010年02月07日 09:22

もう少し深い議論まで聞きたかったですけど。

既存の企業の産業シフトの部分にお金を使うというところはある意味お金を出すほうにとってはハイリスクかもしれませんが、小〜中リターンでよいという前提で財政出動を設計してみてはどうでしょうか。既存の事業に無理やり需要を創出するお金の使い方だとリターンは0ということに比べればましではないかと思うのです。

fs | 2010年02月07日 08:35

過去の日本の現状、世界の現状を打破して新しい方向に導くためには、それに相応しい視点をもって現状を観察、認識し、将来像をイメージした上でその流れに沿って社会の意識を集め、日常の行動を変えてゆく必要があると考えている者です。この丸劇の議論で示されている現状認識の仕方についてとても同感です。このような議論を公共の場で行われているのを私は他に知りませんので、私にとって現状最も進んだ議論をされていることになります。ところが、その議論をふまえて、では現状でどう行動すればよいのかについてここの議論ではすっぱり抜けていてると思えて、少なくとも私には此処の議論からイメージできません。そこについては政治がやるべしと聞こえます。そのようなあり方こそ現状の問題である、という認識をまる劇自身でしてくれる事によって日本の将来に市民感覚レベルで明るさが出てくる気がします。まる劇の続きは政治家がやるべきだ、ではなく、まる劇以上のことを政治家が集団として知っているわけがない、という視点での活動をお願いするしだいです。

山田博英 | 2010年02月07日 07:35

神保さんのご指摘のとおり、
今回の事件では、ネット報道の力をたしかに感じました。

ただ、やはり今回の検察問題をめぐっても
一般世論とネット報道は乖離しています。
かつての「オレたちの麻生」というネット世論と
一般世論との乖離のように。

その点、宮台氏の指摘は非常に納得ができました。
「佐藤優氏や鈴木宗男氏、そして堀江氏などの検察批判が
すでにコンテクストとして分厚く存在していた。
こうした文脈に沿って
正のフィードバックが作用してネット報道が上げ潮にのったのではないか」
という宮台氏の指摘は、
コンテクストに興味のない一般世論との乖離と
オレたちの麻生、に終わらなかった
今回のネット報道の鋭さを、二つながら説明していると思います。

ともあれ中産ホワイトカラーが、これほどネット報道に惹かれたのは
日本では今回がはじめてではないでしょうか。
この上げ潮は、ネット・ジャーナリズムにとっていい契機になる気がします。
これからの神保さんのご活躍、大いに楽しみにしています。

匿名 | 2010年02月07日 06:46

吉幾三とのコラボですか。
私の感覚ではTMN の Get Wild '89 の方がいいですね。
吉幾三と見事にマッチしてます。
それにしても、小室哲哉の曲は面白いね。幾三さんとコラボされたり、
宮台さんからは「援交応援歌」呼ばわりされる始末。

うむ | 2010年02月07日 05:18

videonews.comに集う皆様

チープ革命,フリーミアム,マネタイズ戦略の重要性が叫ばれる現在,コンテンツ業界周辺の最前線で起きている,可能性を大いに感じさせる事例のひとつである,と私が感じたコンテンツをご紹介させていただきます.
(海外ユーザーからも評価されています)

吉幾三×Capsule×DaftPunk×BeastieBoys StarrySky - IKZOLOGIC Remix ( http://www.youtube.com/watch?v=YEba9xsZuk4&NR=1)

Videonews.com を見るような人々の反応が見てみたい.理解できるのか,批評できるのか?
これを理解し,批評できますか? 宮台さんならできると思いますが,神保さんもがんばればできると思います.
「ニコニコ動画,Youtube,テクノ,ラップ,日本語」のリミックスがもたらす(私の言語表出能力では)形容しがたい新たな感覚があります.解釈,批評する切り口は非常に多く含まれていると思いますので,食わず嫌いせずご笑味ください.

hoge | 2010年02月07日 00:20

本編

2010年にネオリベ礼賛の古色蒼然とした議論を聞かされるとは思いませんでした。がっかりです。

国際競争力の議論が出ていますが、この間の為替レートの動きを全く無視してその議論をしても仕方ないでしょうに。うまく経済運営してればインフレ率2%、名目経済成長率4%は可能なはずです。この場合のドル円は150円くらいになるでしょう。現在のような深刻な若年層の就職難はなかったと思います。

アメリカも中国もヨーロッパも世界中がバブっている(過剰に信用創造している)時に日本が反対の信用収縮に邁進していた事がこの20年の日本経済不振の本質です。その本質に全く触れられていません。

日本の財政赤字に関する議論も滅茶苦茶です。竹中平蔵時代レベルの議論から一歩も出ていません。古すぎます。市場に過大な期待をしている点も、古色蒼然たるネオリベです。

構造改革の必要性は同意しますし、労働力の流動化が不足しているのも同意します。しかし根本的なマクロ経済の理解が足りなすぎて脱力です。2006年頃の議論です。古すぎ。後編見ずに寝ることにしました。

toyokawa | 2010年02月07日 00:19

おっイケイケニ馬鹿の片割れ、池尾和人(もう一人が 池田信夫ね)の登場か。。

神保氏がアゴラ執筆した時から嫌な予感はしていたよ。
神保、宮台両氏との親和性はあるからね。

丸激も経済関係では、どんどん変な方へ舵切ってるね。まあ、ネタ満載でいいけどねw

まぐ | 2010年02月06日 23:17

自民党が検察リーク情報を使って民主党を批判するのはわかりますよ。どちらも旧体制派ですから。でも共産党や社民党までも検察リーク情報に基づくメディア報道を鵜呑みにして、小沢氏、鳩山氏を批判するのはどうなんだ。そんなに検察を彼らは信頼していいのか。いざとなったら引っ張られることもあるということをそれら左翼政党は認識しているのか。いつからそんなに仲良くなったの。

あき | 2010年02月06日 22:48

奥平先生のインタビュー(フル)はアップされないんですか?

| 2010年02月06日 22:40

マルコメ:

奥平先生のお話はとても嬉しかったです。「大物政治家なのだから、あの程度のカネが集まるのは当然だ」的な議論が横行していたもので特に。

挙証責任問題で分からない点があります。

一、事実として政治資金報告書に虚偽の記載があり

二、当該政治家による「訂正」が不自然で怪しい場合(どう見ても商行為として不利なことをやっていたり、記者会見での説明が二転三転するなど)

それでも検察側に挙証責任があるのでしょうか…。普通に刑事訴訟法で言えば検察に挙証責任があるとは思うのですが、宮台先生がおっしゃる「市民の法の外」という議論を敷衍した場合にも、同じ結論になるのでしょうか。

toyokawa | 2010年02月06日 22:37
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