2014年5月19日
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遠隔操作ウイルス事件
「片山氏の無実の確信に揺るぎはない」
『真犯人メールは自作自演』報道を受けて佐藤弁護士が会見

 一昨年の4人の誤認逮捕と昨年2月の片山祐輔氏の逮捕から続いてきた遠隔操作ウイルス事件が、ここにきて1本のメールの送り主が片山氏自身だったのかどうかで決着するという、重大な局面を迎えている。
 捜査当局が先週の自称真犯人からのメールが、遠隔操作ウイルス事件の被告片山祐輔氏自身が送ったものと見て捜査を進めているとの報道を受けて、片山氏の弁護団は5月19日午後の会見で、現在片山氏と連絡が取れなくなっていることを明らかにした。
 この日午前、NHK、日本テレビなどが相次いで捜査関係者の話として、真犯人メールが片山氏による自作自演の疑いがあると見て捜査を進めていると報じた。それらの報道によると、片山氏が15日夕方に東京都江戸川区の荒川河川敷で不審な行動を取っていることが目撃されており、その場所に埋められていた携帯端末を発見したところ、真犯人からのメールが送信された痕跡が見つかったと捜査関係者が話しているという。
 片山氏の弁護人を務める佐藤博史弁護士は「それ(河川敷の携帯電話の話)自体が荒唐無稽なもの。片山さんの無実の確信に揺るぎはない」と一連の報道を一蹴したが、片山氏と連絡が取れなくなっていることは認めた上で、「保釈取り消しの情報がよほどショックだったのではないか。片山さんのことを心配している」と語った。
 佐藤氏は19日午前10時過ぎに片山氏と電話で話した際に、警察が片山氏の自作自演を疑っているとの報道があったことと、検察が保釈の取り消しを検討していると報じられていることを伝えたところ、大きなショックを受けているようだったと語った。
 この日の弁護団の会見は当初、真犯人からのメールによって片山氏が犯人でないことが明らかになったとして、公訴取り消しの申し立てを発表するための会見だった。片山氏自身も出席する予定だったが、会見の場に現れなかった。
 佐藤氏はメールは片山氏が送ったものではないと考える理由として、そのような行為が「裁判を不利にするもので意味がない」ことをあげた。裁判は弁護側に有利に推移しており、片山氏もそれを認識しているはずだと佐藤氏は言う。
 いずれにしても、メールに犯人しか知り得ない情報が含まれており、それを片山氏が送ったとすれば片山氏が犯人であることが確定的となる一方で、それが片山氏が送ったものでないとすれば、犯人は片山氏以外にいることになる。
 「警察は伸るか反るかの大勝負に出てきた。事件は最終章にかかっている」と佐藤氏は語った。

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