藤井浩人美濃加茂市長を辞任に追い込んだ収賄事件とは何だったのか

藤井浩人美濃加茂市長

 全国最年少の市長として2013年に初当選した岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長は翌年、受託収賄などの罪で逮捕、起訴された。
 この事件は、浄水設備販売会社の社長中林氏が融資詐欺で逮捕され、その取り調べのなかで、当時市議だった藤井氏に合計30万円の賄賂を渡したと主張したことに端を発する。 金銭授受は2人だけの会食の場で行われたとする中林氏の証言は、領収書に3人と記載されていたことから「同席者がいた」と説明を変えるなど二転三転した。また、検察と中林氏が何度も打ち合わせや練習を重ねていたことや、中林氏が拘置所の中から友人に宛てた手紙の中で、「それ(藤井氏へ賄賂を送ったこと)を証言すれば検察が守ってくれる」とまで書いていたことも公判で明らかにされた。
 藤井氏は、一審の名古屋地裁では無罪判決が下されたが、二審の名古屋高裁で逆転有罪となり、17年に最高裁で確定した。現在、名古屋高裁に再審請求だ。
 藤井氏は取り調べ中から一貫して無罪を主張し、金銭授受を証明する客観的証拠が1つもないなか、なぜ検察は起訴に踏み切ったのか。このような事件で有罪判決が下ることが、社会にどのような影響をあたえるのか。 美濃加茂事件を一審から取材した番組パッケージです。

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