2015年6月27日
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権力による言論介入と「絶歌」出版批判を混同するな

ニュースコメンタリー(2015年06月27日)

 自民党の勉強会でゲストとして招かれた元NHKの経営委員で作家の百田尚樹氏が「沖縄の2つの新聞は潰さないといけない」などと発言したことが大きな問題となっている。

 同勉強会では安保法制に反対の論陣を張るメディアを懲らしめるために、経団連に対してそのようなメディアのスポンサーにならないよう要請するべきだなどという話も議論されたことが報じられている。

 安倍首相は憲法で保障されている表現の自由は尊重するとの立場を取っているが、党内のこうした動きに対して注文をつけるなどの意思は見せていない。むしろこれを黙認し、内心は歓迎しているかのようでさえある。

 一方、1997年に神戸で起きたいわゆる「神戸連続児童殺傷事件」の当時14歳だった犯人が書いたとされる著書「絶歌」について、出版の是非をめぐり議論が起きている。

 司法権や徴税権、認可権などを握る統治権力による言論への介入や、暴力による言論の介入は決して許してはならない。しかし、在野の人物が特定の出版物の内容を批判したり、「このような本を出すべきではない」として著者や出版社を批判する行為も、言論の自由を脅かす行為なのか。両者の境界線はどこにあるのか。

 ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。

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