2013年7月27日
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価値観外交は中国の疎外につながる
田中均氏が安倍政権の対中外交を批判

プレスクラブ

 安倍首相から「外交を語る資格がない」と名指しで批判された田中均元外務審議官が7月26日、日本記者クラブで講演し、安倍政権が推進する『価値観外交』の有効性に疑問を呈した。
 安倍政権は人権の尊重や民主主義など人類の普遍的価値を共有する国々との連携を通じて中国と対峙する「価値観外交」を推進している。
 しかし、田中氏はこれが中国を疎外することにつながるとして、「有効性に疑問がある」「相手の立場をある程度は鑑みることが大事だ」と、これを真っ向から批判した。
 「中国をいかに建設的な形で巻き込んで変えていくかが重要だ。『価値外交』と言って疎外するのは目的にかなうのか。」田中氏はこのように語った。
 田中氏については、氏が6月12日掲載の毎日新聞のインタビューで海外から「日本の右傾化が進んでいると見られている」と指摘したことに対して、安倍首相が同日、自身のフェースブックで田中氏の外交官時代の対北朝鮮外交の手法を引き合いに出した上で、「彼には外交を語る資格はない」と、現職の総理としては異例とも言える厳しい論調で、既に民間人となっている田中氏を批判していた。
 田中氏があらためて安倍政権の外交政策を批判したことで、安倍首相の対応が注目される。

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