なぜ今これまでにないほど核戦争の脅威が高まっているのか
明治学院大学国際平和研究所客員所員、明治学院大学名誉教授
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1970年生まれ。東北大学工学部卒業。2005年弁護士登録、12年ライフパートナー法律事務所を設立。過労死・過労自殺などの労働問題や自死遺族の法的支援などに取り組む。厚生労働省「職場におけるメンタルヘルス対策検討会」元メンバー。一般社団法人自殺対策全国民間ネットワーク監事、自死遺族支援弁護団事務局長。著書に『自殺問題と法的支援 法律家による支援と連携のこれから』、「自殺実態白書2008」製作コアメンバー。
安倍晋三元首相の名を冠した小学校の設立を目指してみたり、幼児園児に教育勅語を暗唱させるなどして世間の耳目を集めていた学校法人に、財務省から破格の条件で国有地が払い下げられていた、いわゆる「森友学園問題」で、自らの意に反して上司から夥しい量の決裁文書の改竄を命じられ、その挙げ句に自殺にまで追い込まれた元近畿財務局職員の故赤木俊夫さんが、文書改竄にいたる当時の記録を詳細に綴ったとされる「赤木ファイル」が2021年6月22日、遂に公開された。
これは俊夫さんの妻・雅子さんが真相究明のために起こした国家賠償請求裁判の過程で、裁判所の勧めに政府が渋々応じ、原告の雅子さん側に公開したものだが、政府は当初、ファイルの存在すら否定していた。そこには明らかに政府にとって不都合な事実が多く記されていたからだ。
国家賠償請求裁判で雅子さんの代理人を務める弁護士の生越照幸氏は、赤木ファイルの公開を目前に控えた6月15日、ビデオニュース・ドットコムのインタビューに応じ、政府がどの程度黒塗りをせずに文書を公開するかは未知数としながらも、ファイルの公開によって誰が何の目的で俊夫さんらに決裁文書の改竄という前代未聞の暴挙を命じたのか、また何が俊夫さんを自殺にまで追い込んだのかなどが明らかになることが期待されると語る。
真面目で正義感の強い財務省の職員だった赤木さんを自殺に追い込んでまで、政府が守らなければならなかったものとは一体何だったのか。なぜ赤木さんは死ななければならなかったのか。生越氏が代理人を務める赤木雅子さんは「真相を知りたい」の一念で、たった一人で国を向こうに回して決死の戦いを続けているが、その力は一体どこから出てくるものなのかなどを、雅子さんの代理人を務める生越氏にジャーナリストの神保哲生が聞いた。