環境に大きな負荷を与えるメガソーラーの問題を放置してはならない

熊本県立大学共通教育センター特別教授


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1977年兵庫県生まれ。2000年京都大学文学部卒業。04年京都大学文学研究科修了。08年大阪大学高等司法研究科修了、司法試験合格。09年、大阪弁護士会に弁護士登録。24年より日弁連 公害対策・環境保全委員会 メガソーラー問題検討プロジェクトチーム副座長。
メガソーラーなどの再生可能エネルギー開発をめぐり、住民とのトラブルが全国で起こっているが、「地球温暖化防止という大きな目標のためには小さな犠牲は仕方ない」という考え方は間違っていると、メガソーラーによる環境破壊などの問題に取り組む日弁連プロジェクトチーム副座長の室谷悠子弁護士は語る。
現在、全国各地で進められているメガソーラーや大規模風力発電の開発によって、地域が強いられるのは「小さな犠牲」ではないと室谷氏は言う。
土砂災害で命が危険にさらされるのは地域住民だし、井戸水だけで生活している集落の山にメガソーラーを作れば、住民は外から水を買わなければならなくなる。
国の行政担当者や国会議員、自治体職員など全ての人が、「住民の命や生活、貴重な自然を犠牲にしてはいけない」という大前提を共有することが必要だと室谷氏は指摘する。
自然や地域の生活を破壊する再生可能エネルギー開発は間違っており、自然環境や人々の生活と調和する形で進めていくべきだと指摘する室谷弁護士にジャーナリストの迫田朋子が聞いた。