2023年07月22日公開

権力からの圧力で番組内容が歪められてしまうNHKのままではいけない

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ゲスト

ジャーナリスト、元NHKチーフ・プロデューサー
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1962年東京都生まれ。87年東京学芸大学教育学部卒業。同年NHKに入局。ETV2001デスク、番組制作局チーフ・プロデューサーなどを歴任。2005年、ETV特集「戦争をどう裁くか」(01年放送)の自民党幹部からの圧力による番組改変を内部告発。その後、NHK放送文化研究所主任研究員などを経て09年退職し現職。NHK文書開示請求訴訟原告。

概要

 2018年、かんぽ生命保険が大規模な不正販売を行っていたことをNHKがスクープした。これに対し日本郵政の鈴木康雄副社長(当時)がNHK経営委員会に圧力をかけたことで、NHKは続報の放送の延期を余儀なくされた。鈴木氏はNHKの監督省庁である総務省の元事務次官だった。

 かんぽ生命をめぐる日本郵政のNHKへの介入をめぐっては2021年6月、長井暁氏ら104名が経営委員会の議事録の開示を求めてNHKと森下俊三・NHK経営委委員長を提訴し、今も係争中だ。放送法ではNHKの経営委員会は番組内容には介入することが禁じられており、日本郵政からの働きかけを受けた経営委員会が番組内容にまで注文をつけていることが明らかになれば放送法違反となるため、NHKや経営委員会は何とかして議事録の開示を逃れようと必死の様子だ。

 この裁判で原告に名を連ねる長井氏は、自身がNHKのチーフプロデューサーを務めていた2001年、安倍晋三中川昭一氏らからの介入で番組内容が大幅に改変され、後に裁判にまで発展した事件で、その番組の担当プロデューサーとして番組の改変に抵抗する制作現場と政治からの圧力で改変を迫る幹部との板挟みになった経験を持つ。その際、長井氏が政治家からの圧力を告発する記者会見を開いた結果、制作現場から引き離され、ほどなくNHKを退社した経験を持つ。その長井氏は、かつてはNHKに対する介入はもっぱら政治部記者出身の幹部を通じて行われていたが、第一次安倍政権菅総務大臣の時代からNHK経営委員会の委員に政権の意向を受けた人物が就くようになり、政権べったりの経営委員会を通じて圧力がかかる新たなルートができあがってしまったと語る。

 それでも長井氏は公共放送にしかできない番組があり、日本に公共放送は必要だと語る。そしてNHKが真の公共放送たるためには、現在のような権力の介入を容易に許してしまうような体制は改めなければならないとも。

 NHKが権力に弱い理由や公共放送のNHKが政府に都合の良いニュースを流し続けることによって社会にどのような影響を与えるかなどについて、長井暁氏にジャーナリストの神保哲生が聞いた。

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