2024年04月13日公開

「小池氏には真実を語ってほしい」

小池都知事の経歴詐称を告発した側近が報道陣の取材に応じる

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概要

 小池百合子東京都知事の経歴詐称を月刊誌で告発している小島敏郎氏が4月12日、東京霞が関の弁護士会館で記者の取材に応じた。

 元環境省の官僚でかつて小池氏の側近だった小島氏は4年前の都知事選直前にこの問題で小池氏から助言を求められ、カイロ大学が小池氏が同大学を卒業していることを認める声明文を公表するに至った経緯などを、10日発売の月刊誌『文藝春秋』に寄稿した手記の中で明らかにしていた。

 記事によると都知事選挙を1カ月後に控えた2020年6月4日、都議会で卒業証明書の提出を求める決議案が出され対応に苦慮していた小池氏から助言を求められた小島氏が、カイロ大学から声明文を出してもらうことを進言したところ、6月9日に小池氏がカイロ大学を卒業していることを証明するカイロ大学の声明文が駐日エジプト大使館のフェイスブックに公表された。しかし、この声明文は小池氏が知人に依頼して作られたものであり、カイロ大学が作成した正規のものではなかったことが後に明らかになったという。

 小池氏は初めて国会議員に立候補した1992年から自身の経歴にカイロ大学卒業を含めているが、小島氏はカイロ大学声明が公開された経緯やカイロ時代の同居人の証言などから「小池氏がカイロ大を卒業していないことについて相当の理由がある」とした上で、元側近の立場ながら告発に踏み切った理由として、自分が結果的に偽装工作に加担してしまったかもしれないという良心の呵責があったと語った。

 小池氏の経歴詐称については、ノンフィクション作家の石井妙子氏が都知事選を2カ月後に控えた2000年5月に出版された『女帝』の中で元同居人の証言としてこれを指摘して大きな話題を呼んだが、その後、カイロ大学の声明文が公表されたことで一時的に問題は収束していた。

 小島氏は、もし小池氏の学歴詐称が事実であれば、その隠蔽にエジプトの国立大学であるカイロ大学やエジプト大使館までが関与していたことになることを指摘した上で、仮に将来小池氏が首相になるようなことがあれば、日本政府はそのトップがエジプト政府に弱味を握られている状態となることを意味するとして、この問題は真相を明らかにする必要があると語った。

 小池氏は7月7日の都知事選で3選を目指すと見られているが、根強い人気を誇る小池氏の国政復帰を望む声も根強く残っている。

(※本記事内に不正確な表記がありましたので修正しました。4月14日12:50)

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