東京五輪汚職事件で組織委員会元理事への贈賄の罪に問われたメディア企業KADOKAWA元会長の角川歴彦被告に対し、東京地裁は1月22日、懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。
判決公判後の記者会見で角川氏は、「判決は到底受け入れることができない。これからも上位の裁判所で、真実が明らかになるよう、弁護団の先生方と一体となって戦っていきたい」と語り、控訴の意思を示した。
判決では、角川氏は贈賄罪で有罪が確定した元部下の2人と共謀し、組織委元理事の高橋治之氏にスポンサー選定の後押しや協賛金の減額などを依頼し、その見返りとして2019年9月~21年1月、計6,909万円の賄賂を渡したとされた。角川氏は全面無罪を主張していたが、判決はこれを退けた。
角川氏の主任弁護人の弘中惇一郎弁護士は記者会見で、「判決は角川氏が具体的に何か提案をしたとか指示をしたということは、何一つ認定していない」と述べ、判決が共謀の定義を過度に広く解釈している点を批判した。
角川氏は翌1月23日、地裁判決を不服として控訴した。
また角川氏は、逮捕前に記者会見で起訴内容を否認したことによって長期に身柄を拘束され、肉体的・精神的な苦痛を受けたとして、国に2億2,000万円の損害賠償を求める訴訟を起こしている。