角川裁判が問う「人質司法」の罪とそのやめ方

ゲスト角川歴彦
KADOKAWA元会長
KADOKAWA元会長


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東京五輪・パラリンピックのスポンサー選定を巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事側への贈賄の罪に問われたKADOKAWAの角川歴彦元会長の公判の最終弁論が9月3日、東京地裁で行われ、角川氏はあらためて無罪を主張した。
公判後、角川元会長は弁護団とともに記者会見を行い、「証拠もないのに関係者の証言だけで立件するのは一般人として違和感がある」と語った。この日の公判の最終意見陳述で角川氏は「私を令和の袴田さんにしないでほしい」と述べていた。
弁護側は公判で、角川元会長にスポンサー選定に関する決裁権限はなかったと主張。共犯者とされている部下が元会長に対して贈賄に関する報告をしたという証言は、具体性に欠ける不自然な証言で信用性はないと指摘した。
公判後の会見で主任弁護人の弘中惇一郎弁護士は、無理筋と思われる角川氏を立件した理由について「東京五輪は金まみれだった。特捜検察はスターを必要としており、一番に考えられたのが会長だった」「無罪を確信している。角川氏に個別案件の決裁権はなく、角川氏の意向なくして物事が進まないというのは検察の妄想だ」と語った。
判決は来年1月22日に言い渡される。