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2023年12月20日公開

パーティ券疑獄の裏で進む検察定年延長をめぐる情報公開訴訟を読み解く

ディスクロージャー ディスクロージャー (第15回)

完全版視聴について

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完全版視聴期間 2024年03月20日23時59分
(あと24日16時間11分)

概要

 第15回のディスクロージャーでは2020年に安倍政権が行った東京高検検事長・黒川弘務氏の定年延長の閣議決定の経緯をめぐる情報公開訴訟を取り上げ、目下、自民党を揺るがしているパーティ疑獄事件の背景にある官僚制と政治の関係などを議論した。

 パーティ券問題をめぐっては安倍派閣僚の一斉交代が行われ、12月19日には遂に派閥事務所への強制捜査へと拡大の一途を辿っている。ここに来て政治家の逮捕も辞さない構えを見せている検察の大攻勢の背後に、安倍政権が検察の捜査のみならず検察幹部の人事にまで介入したことに対する意趣返しの意味も込められていると見る向きは多い。実際、安倍政権の「守護神」と異名を取った黒川氏が検察の幹部ポストを歴任した安倍政権下では、桜を見る会問題を始め数々の政治絡みの疑惑が報じられたが、最後までこれに検察が着手することはなかった。 そして、安倍政権の検察支配の象徴とも言える出来事が、「官邸の守護神」と呼ばれた元東京高検検事長の黒川氏を検事総長に就かせるために安倍政権が強行した検察官の定年延長問題だった。

 これは検察官の定年を、従来の解釈では検察官には適用できないとされていた国家公務員法を特例的に適用することで、黒川氏の検事総長就任を可能にしようというもので、安倍政権が政治目的で法律を恣意的に運用しているとの批判が沸き起こった。結局黒川氏は緊急事態宣言下で新聞記者と「賭けマージャン」をしていたことが明らかになり、検事総長就任前に辞任に追い込まれたが、閣議決定の経緯などは説明されていない。

 今大騒ぎになっているパーティ券収入の政治資金収支報告書への未記載問題を最初に告発した神戸学院大学の上脇博之教授は、この定年延長が閣議決定される過程で政府内でどのような議論が交わされ、どのような手続きを経たのかということに関する情報の開示を求めて2020年6月、情報公開訴訟を提起し、今もその裁判が大阪地裁で進行中だ。

 今回の番組では、その裁判の訴状やここまで明らかになった政府側、検察側の対応から、政府が安倍政権の人事への介入をどれほど重く受け止めていたのかを読み解く。また、ここまで政府側は閣議決定にいたる意思決定の過程を記した文書を「不存在」で通しているが、情報公開クリアリングハウスの三木由希子氏は、公文書管理法では法律の制定や改廃に関する文書の作成が義務付けられており、解釈変更をめぐるやり取りも文書が残されているはずだと指摘する。

 現在の政治状況を読み解く上でも重要な情報公開訴訟の行方を引き続きウォッチしていく必要がある。三木氏とジャーナリストの神保哲生が議論した。

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