レズビアン候補参上!

マル激トーク・オン・ディマンド マル激トーク・オン・ディマンド (第327回)

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公開日 2007年06月28日

ゲスト

参院選立候補予定者

1974年奈良県生まれ。01年同志社大学商学部卒業。03年、大阪府議会議員に初当選。教育文化常任委員会や健康福祉常任委員会で活動。05年、レズビアンであることを公表。07年、民主党の立候補者公募に応募し、参議院選挙に立候補を表明。著書に『カミングアウト~自分らしさを見つける旅』がある。

著書

司会

概要

 7月29日投票予定の参議院選挙に、民主党からの出馬を表明している尾辻かな子氏は、レズビアンである。彼女は、大阪府議会議員として在職中の05年に、自らがレズビアンであることを公表した。今回の選挙で、野党第一党の民主党が、レズビアンを公言する候補者を公認したこと自体が、同性愛者たちにとっては大きな事件であり、大きな一歩と彼女は語る。
 欧米では、同性愛者であることを公表して政治や経済の世界で活躍をする人は少なくない。著名なところでは、アメリカ下院議員のバーニー・フランク氏やベルリン市長のクラウス・ヴォーレベイド氏、パリ市長のベルトラン・ドラノエ氏などがいる。しかし、日本では国会、地方議会を問わず、同性愛者であることを公言した候補者が、議会に当選した前例は無い。(*1)
 レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなどの性的マイノリティを総称してLGBTと呼ばれるが、正式なデータは無いものの、日本にも200万人から500万人のLGBTがいるとみられている。政府も性的マイノリティーに対する差別が人権侵害であることを認めているが、日本では性的マイノリティーに対する偏見も根深く残っており、ゲイやレズビアンを公言した場合、職場などで差別的な扱いを受けるリスクは依然として大きい。
 「私が選挙に出ることで、同性愛者の存在が可視化されることが、まず一歩になる」と尾辻氏は言う。性的マイノリティーはまず自らの存在を認めてもらうところから始めなければならない立場にあり、自らの存在が性的マイノリティーの社会的地位の向上につながることを尾辻氏は期待する。
 参院選で当選できた場合、尾辻氏は性的マイノリティーのみならず、少数民族や在日外国人、障害者、被差別部落出身者、HIV感染者などの他のマイノリティーの意見も代表していきたいと語る。日本がマイノリティーの存在を認め、多様な生き方を認める社会になることが、「誰もが生きやすい社会」につながるからだと尾辻氏は言う。
しかし尾辻氏がそうした社会の構築を目指す一方で、昨今の日本社会の保守化傾向は、多様性に対する過剰とも呼ぶべき拒否反応を呼び起こしていることも事実だ。そのような状況の中で、レズビアンを公言して国政選挙に立候補した尾辻かな子氏とともに、マイノリティーを受け入れることの意味や、誰もが自分らしく生きる社会を実現するための方策を考えた。
 尚、今番組の司会は、取材で出張中の神保哲生に代わり、下村健一氏がピンチヒッターを務めた。
(*1 東京都世田谷区の上川あや議員がトランスジェンダー(性同一性障害)であることを公言し区議会に当選した例はある。上川議員は現在も区議として活動中。)

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