なぜハチャメチャな破壊者でしかないトランプに民主主義の救世主となることが期待されるのか

ゲスト渡辺靖
慶応義塾大学SFC教授
慶応義塾大学SFC教授


首相は、アメリカが国連決議無しでイラク攻撃に踏み切った場合の日本の対応として、「その時の空気を見て決める」と言い放った。最近判決が相次いだロス疑惑やリクルート事件などでも、その時々の「空気」が支配的な役割を演じている。しかし、この「空気」に振り回される国民性は、歴史の教訓が蓄積されない上に、いざという時に歯止めがかからないという、大変な危険をはらんでいるのではないだろうか。