2004年10月8日
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中国人に日本人の歴史観はどう映っているのか

劉傑 早稲田大学教授(日中外交史)
マル激トーク・オン・ディマンド 第185回

 小泉首相の靖国訪問以来、日中関係の冷え込みが続いている。今週のアジア欧州会議での小泉首相と温家宝首相の首脳会談は見送られ、日中首脳の相互訪問は2001年以来止まったままという、異例の事態となっている。
 日中外交史に詳しい劉傑教授は、72年の日中共同声明で一度は合意したはずの両国間の歴史認識が、首相の靖国参拝や歴史教科書問題によって根底から覆されたとの思いが中国の一般国民の間に根強く残っていると指摘する。またその一方で、中国国内に目を転じると、民主化が進む中、政府も反日世論をコントロールできなくなっているとの見方を示す。
 サッカー・アジアカップでの日本チームに対するブーイングや、謝罪広告掲載にまで発展したトヨタのランドクルーザーの広告への抗議、インターネット上の反日サイトの増加など、最新の情報とともに、日中間の歴史認識の相違の深層とその解決策を探った。

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