2005年2月27日
  • 文字サイズ
  • 印刷

ライブドア問題のマル激的考察

大杉謙一氏(中央大学法科大学院教授)
マル激トーク・オン・ディマンド 第204回

 ライブドアによるニッポン放送の買収攻勢がここしばらく世間を賑わせている。しかし、マル激ではこれを、インターネットという新しい「開かれたメディア」が、放送という古い「閉ざされたメディア」を飲み込もうとしているだけの、歴史的必然と考える。
 そもそもライブドアおよび堀江社長に対するさまざまな中傷や批判は、既得権益に甘んじながら商業主義にひた走ってきた既存のテレビ業界にそのまま返されるべき言葉と言っていい。独占市場の中において記者クラブ体質にどっぷりつかってきた既存のメディアが、今になって公共性だのジャーナリズムだの持ち出しても説得力は弱い。
 しかしその一方で、現在の停滞した日本の経済、社会情勢のもとで、仮に堀江氏が既存のメディア構造の破壊に成功したとしても、その後により優れたメディアが登場するとは限らない。その意味では、堀江氏の買収の成否もさることながら、この一連の騒動の後メディアにどのような変化が現れてくるかの方が、より重要な問題といっていいだろう。
 今週のマル激では前半部分で中央大学の大杉教授とともに、今回のニッポン放送をめぐるライブドアvsフジテレビの一連の買収劇の問題点を検証した上で、後半は宮台・神保が、ライブドア問題をマル激的視点から激しく考察した。

  • 登録
  • 解除