2005年8月6日
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日航機事故20周年特別企画
飛行機は安全になったのか―
規制緩和の中で揺れる公共交通機関の安全性

戸崎肇氏 (明治大学商学部教授)
マル激トーク・オン・ディマンド 第228回

 日航123便が御巣鷹山に墜落してから20年がたった。あの事故以来、国内で主要な航空機の墜落事故は起きていない。しかし、一歩間違えば大事故となりかねない重大なトラブルはむしろ近年増えている。
 公共交通政策に詳しい戸崎氏は、日航機事故以降、航空技術は進歩したが、安全性はむしろ低下していると指摘する。規制緩和によって競争が激化し、コスト削減のために安全対策にもメスが入っているというのだ。例えば、90年には5割を超えていた機体の自社整備が、02年には2割強にまで下がっている。
 また、日本では規制緩和が運賃の低下でしか評価されず、安全に対して料金を払う土壌がないことも、航空会社が利益を犠牲にしてまで安全を優先したがらない一因だと戸崎氏は言う。
 20年前の事故の教訓は果たして今も生きているのか。航空機は20年前よりも安全になっているのか。20年前の事故の教訓をあらためて再検証するとともに、その後進んだ規制緩和と民営化の元で、公共交通機関に何が起きているのかを、戸崎氏とともに考えた。

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