大阪地検の元検事正・北川健太郎被告から性的暴行を受けたと訴える女性検事のひかりさん(仮名)が9月1日、記者会見を開き、8月末で検察庁を退職したことを明らかにした。
ひかりさんは検察当局に自身の性暴力事件に関連して、同僚検察官から誹謗中傷を受けた問題などの調査や、安全な勤務環境の確保を求めてきたが応じられず、今年4月に辞表を提出していた。
ひかりさんは会見で、「検事の仕事が大好きで天職だと思っていた。言葉にならないほど悔しい」と、退職せざるを得なくなったことへの無念さを露わにした。
また、ひかりさんは会見で、当時検察事務官だった副検事が「ひかりさんが同意していた」などと虚偽の内容を周囲に拡散したと主張。副検事を名誉毀損などの疑いで告訴・告発したものの不起訴となったことは「組織的な隠蔽」だとし、検察審査会に審査を申し立てている。
北川被告は検事正だった2018年、酒に酔って抵抗できない状態だったひかりさんに性的暴行をしたとして準強制性交罪に問われている。第1回公判では起訴内容を認めたものの、現在は同意があったと誤信したとして無罪を主張し、裁判が続いている。
ひかりさんは「これ以上、検察による犠牲者を生まないためにも、組織の問題を究明し、法と人を守る組織に改革する必要があります」と訴え、第三者委員会の設置など、外部による監視を求めた。