不条理だらけの世界を当たり前としない生き方のすすめ
マル激 (第1234回)
本来9月に行われるはずだった総裁選の前倒しが決まり、次の総裁候補を用意できない経世会が危機的な状況に追い込まれている。
森総理の後任を選ぶ今回の総裁選では、経世会からは野中務氏の出馬が取りざたされているが、野中氏では人気がある森派清和会の小泉純一郎氏に敗れる可能性があるため、経世会は意思を決めることができない。過去20年間に渡って日本の政治を牛耳ってきた経世会は小泉氏に対抗できる人材を探しているが、役者不足に悩んでいる。
宮台氏は、日本の政局は人材に頼りすぎで、システムが見直されていない。人材に頼らないことで、これからの政治を見直すチャンスが生まれるかもしれないと指摘する。
清和会の小泉氏が総理になれば、経世会の影響力が決定的に低下する可能性がある。これによって日本の政治は、田中角栄以来の利益誘導型政治から脱却することが出来るのか。経世会政治の次に代わるものは何かを考えた。