簗前農水相発言が露呈させた自民党の「箇所付け」政治は生きていた
ゲスト三田妃路佳
宇都宮大学地域デザイン科学部准教授
宇都宮大学地域デザイン科学部准教授
記者クラブ宣言についての第二弾。「脱・記者クラブ宣言」の波紋が更に広がっている。大手メディアは、「記者クラブが権力監視には必要」との立場と取るが、その主張の正当性はどこにあるのか。
記者クラブが廃止されれば、未熟な新興メディアが記者会見にも出入りするようになるため、一時的には初歩的な質問などが出て、記者会見の質が低下することもあるかもしれない。しかし、それはむしろこれまで記者クラブに頼った報道をしていたことのツケと考えるべき現象で、責任は新興メディア側にあるのではなく、それらをこれまで排除してきた大手メディア側にある。
報道現場がより開かれたものとなれば、メディアも不正をしにくくなる。また、競争が激しくなり、長期的には権力のチェック機能も強まるはずだ。
記者クラブが無くなると市民社会にはどのようなメリットとディメリットが発生するのか。長野の「脱・記者クラブ宣言」を機に、記者クラブ問題を根本から考えた。