裏金が作り放題の政治資金規正法の大穴を埋めなければならない
マル激 (第1202回)
ゲスト上脇博之
神戸学院大学法学部教授
神戸学院大学法学部教授
ゲスト郷原信郎
弁護士、元検事
弁護士、元検事
前回に引き続き、日本の官僚システムが抱える問題に焦点を当てた。
2002年1月29日、アフガニスタン復興支援国際会議へのNGO出席問題の混乱から、田中真紀子外相が更迭された。
神保氏は、「田中氏は人気取りのため起用されたが、持ち前の馬力のために、本来期待されている以上のことをしようとした。当然外務省はそれを潰しにかかった。多勢に無勢の中、田中氏はサポートが必要だったが、首相はそれを与えなかった。首相は政権の人気取りのために田中氏をさんざ利用して、いざ邪魔になったらポイと捨てた」と言う。
宮台氏は「田中氏は政治家の利権に手をつけようとして、官僚の後ろにいる族議員と対立した」とし、「人よりも族議員の意を汲む外務省のシステムの問題」と解説した。