世界標準から大きく外れた日本の精神医療を根本から変えるためには政治と社会の変革が不可欠だ

ゲスト齋藤正彦
精神科医、都立松沢病院名誉院長
精神科医、都立松沢病院名誉院長

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2020年01月01日00時00分 (終了しました) |
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前回に引き続き、日本の官僚システムが抱える問題に焦点を当てた。
2002年1月29日、アフガニスタン復興支援国際会議へのNGO出席問題の混乱から、田中真紀子外相が更迭された。
神保氏は、「田中氏は人気取りのため起用されたが、持ち前の馬力のために、本来期待されている以上のことをしようとした。当然外務省はそれを潰しにかかった。多勢に無勢の中、田中氏はサポートが必要だったが、首相はそれを与えなかった。首相は政権の人気取りのために田中氏をさんざ利用して、いざ邪魔になったらポイと捨てた」と言う。
宮台氏は「田中氏は政治家の利権に手をつけようとして、官僚の後ろにいる族議員と対立した」とし、「人よりも族議員の意を汲む外務省のシステムの問題」と解説した。