フジテレビ問題が露わにした放送という利権産業の堕落と終焉

ゲスト砂川浩慶
立教大学社会学部教授
立教大学社会学部教授


アテネオリンピックでは、日本は史上最多のメダルを獲得し、多くの日本人がアテネの空に日の丸が舞うシーンに酔いしれた。
その一方で先週、東京都立の中高一貫校で、新しい歴史教科書をつくる会の教科書が採択された。オリンピックで自国の選手を応援する気持ちと、「つくる会」の教科書がうたう国を思う気持ちは、同質のナショナリズムに根ざしたものなのか。オリンピックで活躍した若い世代にとっての「日の丸」と、作る会の教科書が教える「日の丸」の間に違いはあるのか。著書「少女たちの『かわいい』天皇」で、サブカルチャーの視点からナショナリズムを論じる漫画原作者の大塚英志さんと共に、ナショナリズムについて考えた 。