護岸壁だけに頼るのは危険・三村信男茨城大学教授に聞く

ゲスト三村信男
茨城大学広域水圏環境科学教育研究センター教授
茨城大学広域水圏環境科学教育研究センター教授
2月16日、ようやく京都議定書が発効した。
しかし、発効条件が整うまでに7年以上要したためにその間日本も含め各国の温室効果ガス排出量は大きく増加し、2012年という期限までの削減目標をクリアするためには批准国には大きな負担が伴う。その一方で、最大の温室効果ガス排出国アメリカが議定書から離脱している上、今後排出量が大きく伸びるとみられる発展途上国が削減義務を負っていないなどの課題も多い。
しかし、その一方で、地球温暖化に起因すると見られる気候変動の予兆は日に日に明らかになり、海面上昇のために今にも海に沈みかけているツバルのような国もある。世界はこの問題にどう取り組んでいくべきなのか。日本の責務とは何か。 神保氏のツバルの現地リポートをみながら、茨城大学の三村教授とともに、京都議定書の意味をあらためて問い直した。