2011年4月30日
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5金スペシャル
原子力のこれまでとこれからを問う

(PART1):小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)
(PART2):河野太郎氏(衆院議員)、武田徹氏(ジャーナリスト)
(PART3):細野豪志氏(衆院議員、福島原発事故対策統合本部事務局長)
マル激トーク・オン・ディマンド 第524回

 5週目の金曜日に特別企画を無料放送でお届けする「5金スペシャル」。今回は福島第一原発の深刻な事態に直面し、「なぜわれわれは原子力をここまで推進してきたのか」、そして「これからわれわれはどうすべきか」を考える特別企画を、3部にわたってお送りする。
 PART1は、震災以降ほぼ毎週、『ニュース・コメンタリー』で福島第一原発の最新状況を電話解説してきた京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏を、神保哲生・宮台真司が大阪・熊取の実験所に訪ねた。
 「原子力は人類の未来を切り開く」と確信して原子炉工学を専攻した小出氏は、原子力を研究しその危険性を知った時から、原発に反対するようになった。しかし、「熊取6人組」と呼ばれる小出氏ら京都大学原子炉実験所の6名の研究者以外に、原子力の専門家の中で原発に反対する人は出てこなかったという。
 37年間にわたり原子炉の研究を続け、原発の危険性について警告を発してきた小出氏にとって、このたびの福島原発の事故を防げなかったことは悔やんでも悔やみきれないできごとだったと言う。
 1960年代、世界中が原子力の可能性に魅せられた時代から今日までの道程を振り返りながら、原子力の専門家がなぜ原発に反対してきたのか、その理由を聞いた。
 PART2(前半・後半)は、国策としての原子力発電を推進してきた自民党内にあって、公然と日本の原子力政策を批判し、核燃料サイクルに反対してきた衆議院議員の河野太郎氏を招き、地震、津波、ウラン燃料の枯渇など原発を推進する上でこれだけ悪条件が揃っている日本が、なぜそれでも原子力を推進してきたのかを、ジャーナリストの武田徹氏、神保、宮台の4名が議論した。
 少なくとも近年の自民党において原発推進は単なる利権漁りに過ぎなかったと、その「国策」の薄っぺらさを容赦なく喝破する河野氏は、今後の選択肢として「原発の新規立地をやめる(=耐用年数の40年後にはすべての原発を廃炉にする)」「(浜岡など)危ない原発は止める」「その間、既存原発は安全性を再確認」する「フェードアウト案」を提案するが、実際にその実現を拒むものは何なのか。政治の事情を知る河野氏に聞いた。
 PART3(前半・後半)は、東京電力と政府、原子力安全・保安院などからなる「福島第一原発事故対策統合本部」の事務局長として、今週月曜から長時間の記者会見に臨んでいる衆院議員で首相補佐官の細野豪志氏を招き、事故直後の意思決定のあり方、政府と原子力安全・保安院と東京電力の関係、賠償スキームの疑問点などについて萱野稔人氏と神保哲生が聞いた。

 (今週は特別編成のため、ニュース・コメンタリーはお休みします。ご了承下さい。)

 
小出 裕章こいで ひろあき
(京都大学原子炉実験所助教)
1949年東京都生まれ。72年東北大学工学部原子核工学科卒業。74年同大学大学院工学研究科原子核工学専攻前期課程修了。同年より現職。著書に『放射能汚染の現実を超えて』、『隠される原子力・核の真実』など。 524_koide

 

 
河野 太郎こうの たろう
(衆議院議員)
1963年神奈川県生まれ。85年ジョージタウン大学国際学部卒業。富士ゼロックス、日本端子を経て96年衆院初当選(自民党)。02年総務大臣政務官、05年法務副大臣、衆院外交委員長などを歴任。当選5回(神奈川15区)。  

 

 
武田 徹たけだ とおる
(ジャーナリスト)
1958年東京都生まれ。82年国際基督教大学教養学部卒業。89年同大学大学院比較文化研究科博士課程修了。84年二玄社嘱託として編集・執筆を担当、89年よりフリー。著書に『私たちはこうして「原発大国」を選んだー増補版「核」論』、『殺して忘れる社会』など。07年より恵泉女学園大学文学部教授を兼務。 524_takeda

 

 
細野 豪志ほその ごうし
(衆議院議員、首相補佐官、福島原発事故対策統合本部事務局長)
1971年滋賀県生まれ。95年京都大学法学部卒業。同年三和総合研究所(現三菱UFJ&コンサルティング)入社。衆議院議員秘書を経て、00年衆院初当選。党政調副会長、国対副委員長、副幹事長、党幹事長代理などを歴任。当選4回(静岡5区)。  

 

 
神保 哲生じんぼう てつお
(ビデオニュース・ドットコム代表、ビデオジャーナリスト)
1961年東京生まれ。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修了。AP通信記者を経て93年に独立。99年11月、『ビデオニュース・ドットコム』を設立。著書に『民主党が約束する99の政策で日本はどう変わるか?』、『ビデオジャーナリズム─カメラを持って世界に飛び出そう』、『ツバル−温暖化に沈む国』、『地雷リポート』など。専門は地球環境問題と国際政治。 524_takeda

 

 
宮台 真司みやだい しんじ
(首都大学東京教授、社会学者)
1959年仙台生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京都立大学助教授、首都大学東京准教授を経て現職。専門は社会システム論。(博士論文は『権力の予期理論』。)著書に『民主主義が一度もなかった国・日本』、『日本の難点』、『14歳からの社会学』、『制服少女たちの選択』など。  

 

 
萱野 稔人かやの としひと
(津田塾大学国際関係学科准教授)
1970年愛知県生まれ。03年パリ第十大学大学院哲学科博士課程修了。哲学博士。東京大学21世紀COE「共生のための国際哲学交流センター」研究員、東京外国語大学非常勤講師などを経て、現職。著書に『国家とはなにか』、『暴力はいけないことだと誰もがいうけれど』、共著に『超マクロ展望世界経済の真実』など。  
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