シリーズ『小泉政治の総決算』その6小泉劇場はなぜ飽きられなかったのか

参議院議員
「創」編集長


1962年大阪生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。NTT入社後、ボストン大学コミュニケーション学部大学院で修士号取得(企業広報論)。98年NTT広報部報道担当課長を最後に同社を退社し、参議院和歌山地方区補欠選挙で自民党から初当選。著書に『自民党改造プロジェクト650日』、『プロフェッショナル広報戦略』など。当選2回(和歌山地方区選出)。
1955年生まれ。東京大学教養学科卒。79年朝日新聞社入社。政治部員、ワシントン特派員、政治部デスクを経て、00年より政治担当編集委員。テレビ番組「サンデープロジェクト」のコメンテーターも兼務。著書に『安倍政権の日本』、『自民党と戦後―政権党の50年』など。
安倍政権発足から半年が過ぎた。
中韓電撃訪問でアジア外交重視の姿勢を見せ、靖国参拝の是非も明らかにしないなど、就任直後の安倍首相は大方の予想を裏切って、総理就任前のタカ派色を覆い隠した曖昧路線を採用した。しかし、郵政民営化反対議員の復党問題やタウンミーティングでのやらせ質問、閣僚の不祥事、失言が相次ぐにつれ、支持率は徐々に低下する。今年2月に不支持率が支持率を上回ると、支持率低下に呼応するかのように、首相本来のタカ派路線を前面に打ち出し始めた。
安倍総理の広報担当補佐官を務める世耕弘成氏は、総理自身のタカ派路線と参院選挙を控えた支持率低下の狭間で、世論対策の苦労を垣間見せる。番組前半は安倍内閣支持率回復のカギを握る世耕氏に、官邸の中から見た安倍政権の半年間を聞いた。
また、番組後半は朝日新聞編集委員の星浩氏に、安倍政権の歴代内閣との比較や、参議院選挙と小泉構造改革路線継承の難しさを聞いた。