2006年11月17日
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私が9・11の真相を疑う理由

ベンジャミン・フルフォード氏(ジャーナリスト)
マル激トーク・オン・ディマンド 第294回

 イラク情勢が泥沼化し米中間選挙で野党民主党が12年ぶりに上下両院を制する中、アメリカがイラクに介入するきっかけとなった9・11同時多発テロをめぐる動きが騒がしくなっている。アメリカでは9・11の真相を問う映画が相次いで公開され、科学者やジャーナリストによる究明委員会が立ち上がるなど、今や「9.11陰謀説」が、単なるトンデモ話として切って捨てることのできないような広がりを見せている。
 1年にわたる取材の結果を「暴かれた9.11疑惑の真相」で著した、元「フォーブス」誌アジア・太平洋支局長でジャーナリストのベンジャミン・フルフォード氏は、イスラム原理主義者のテロリストたちが民間旅客機を乗っ取って9・11を実行したとする説には、あまりにも多くの疑問点や矛盾点があり、米政府はその疑問にほとんどまったくと言っていいほど答えていないと主張する。
 フルフォード氏の主張はこうだ。
 例えば、突っ込んだ飛行機の火災によって鉄骨が溶解し倒壊したとされているワールド・トレード・センター(WTC)については、ジェット燃料の炎では鉄の融点まで温度は上がらないという。ネジが溶解してフロアーのみが落下していくパンケーキ現象だったのであれば、鉄骨だけは残っていなければおかしい。しかし、WTCの後には粉々になった瓦礫しか残っていなかった。
 フルフォード氏は倒壊の映像を見ながら他にも不自然な部分を指摘し、これは爆発など何か別の力が加わって崩壊させられたとしか説明がつかないと主張する。
 また、WTCの瓦礫の中からは、突っ込んだとされるアメリカン航空11便のパーツもユナイテッド航空175便のパーツも何一つ発見されていない。にもかかわらず、米政府はその瓦礫を早晩廃棄処分にしてしまっている。しかも、飛行機の部品は全て火災で溶解したが、実行犯特定の決め手となったテロリストたちのパスポートだけは、瓦礫の中から判別可能な形で発見されているのだ。
 ペンタゴンに突っ込んだとされるアメリカン航空77便については、大型のボーイング757が突っ込んだにしては明らかに建物の損傷が小さ過ぎる上、実際にボーイング757が突っ込んだ瞬間を捉えた映像や写真が一つも公開されていない。ペンタゴン周辺には多数の防犯カメラがあり、当然そのカメラには飛行機突入の瞬間が写っていると思われるが、その映像は全て米政府が応酬したまま公開していないため、ボーイング機が突っ込んだことを裏付ける証拠が何一つ無い状態が続いているというのだ。
 しかも、ペンタゴンに突っ込んだアメリカン航空のパイロットは、実は前年まで米空軍のパイロットを務めていて、国防総省がテロの前年に航空機がペンタゴンに突っ込むテロのシミレーションを行ったときのパイロット役を務めていた人物であることを、フルフォード氏は明らかにする。
 他にも疑問点をあげれば枚挙に暇がない。
 とは言え、事が事だけに、果たしてこうした疑問がどの程度的を射たもなのかはわからない。しかし明らかに不自然なことがある。こうした疑問点に対して、米政府は監視カメラの映像を公開したり、瓦礫の中から見つかった証拠を提示するなどして、いくらでも反論する手段があるにもかかわらず、今のところ一切反論は行っていないということだ。
 今週の丸激は前半で、この問題を取材してきたフルフォード氏に、氏の考える9・11にまつわる疑問点や矛盾点を聞いた。
 また、後半は、共同通信の特別編集委員の春名幹男氏と、双日総合研究所副所長の吉崎達彦氏の2人のアメリカ・ウオッチャーのインタビューをもとに、先週行われた米中間選挙の総括と今後の日米関係への影響を考えた。

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